現実はフィクションよりも奇なり。
ドローンを使った悪事は世界中で起きていますが、まるで映画のような強奪劇が中国で発生しました。ドローンを使って1万5000台のスマートフォンを盗み出していたようです。金額にして、なんと5億元(約84億円)!
手口はこうです。深川(シンセン)市羅湖区の高層マンションから川を挟んだ向こう岸の香港へ、ドローンを使って200mほどのワイヤーを架けます。羅湖は9つある香港のイミグレーションの一つで、最も利用者が多い場所でもあります。
ワイヤーを繋いだら、あとは中国内でゲットしたスマホを袋に入れて、ウィンチで香港に届けるだけ。宅配時間はわずか数秒です。深夜から未明にかけて繰り返し運搬し、その都度ワイヤーを切って証拠を残さないようにしていたとのこと。
このシステムは26人の密輸団によって構築され、260人以上の警察官や周辺住人は誰も気付きませんでした。密輸団が逮捕されたことで手口が発覚しましたが、ドローンを使った本格的な密輸犯罪は中国ではこれが初めてになります。ハイテク犯罪、おそるべし。
高機能なドローンが出てくれば、こんなことを考える人もまぁ出てきますよねぇ、実行するかどうかは別として。「深夜にドローンを飛ばしてる人がいたら当局まで」とか、そんなディストピア標語もありやなしや。
Image: lzf / Shutterstock.com
Source: Legal Daily
Patrick Lucas Austin - Gizmodo US[原文]
(ヤマダユウス型)