エレベーターに乗るときは、ボタンの押し方、ドアの押さえ方、おしゃべりなどのエチケットがあるものの、曖昧です。また、誰でも多少の閉所恐怖症があるので、不安を感じる方もいるかもしれませんね。

でも、もう不安とはおさらばです。シアトルにいる非常に几帳面な大家さんが、エレベーターの中でどうふるまうべきかをハッキリと示してくれました。シアトルの週刊紙The Stranger』が、それが書かれた貼り紙の写真を掲載しています。最近、同紙の記者が住んでいるマンションに貼られたものですが、よろしければ、リンクをクリックして、同紙のサイトで貼り紙を見てください。全文を読む価値が大いにあります。

さて、この大家さんによる、とても思慮深い注意書きには次のようなものが含まれています。

  • 「右側に立ちましょう」歩道でもエスカレーターでも右側ですから、エレベーターでも右側に立つべきです。簡単なことです。
  • 「特に問題がなければ、他の人のためにドアを押さえましょう」やりたくない時もあるかもしれませんが、そうするのが礼儀です。
  • 「進んでボタンを押しましょう」混み合ったエレベーターでボタンに一番近いところにいる時は、他の人が希望する階のボタンを、自分から進んで押してあげましょう。当たり前のことです。
  • 「奥に進む」説明はいらないでしょう。
  • 「階段を使うことも考えましょう」健常者で、重い物を持っておらず、2階へ行くだけなら、他の人にエレベーターを譲りませんか?

さらに、体臭についてのとても重要な注意書きがありますが、長い文章を要約すると「おなら禁止」ということです。

誰でも毎日体を清潔にしておくべきでしょうが、特に、いつもエレベーターを使っている人は気をつけましょう。狭い密閉空間では、体臭が気になるものです。エレベーターに乗っている間は、おならやげっぷはしないようにしましょう。してしまったら、謝りましょう。匂いのとても強い食べ物をエレベーターに持ち込んではいけません。食べ物を持ち込む時は、容器に入れましょう。エレベーターで食べ物を食べてはいけません。香水やローションをつけてはいけません。本人にとっては気にならない香りでも、それで気分が悪くなってしまう人がいるのですから。

貼り紙には、礼儀正しいちょっとした雑談についての注意書きも書かれていましたが、どちらかというと、小規模なマンションでの近所づきあい特有の問題になるため、この記事では省いています。ただ厳密に言うと、雑談が必要かどうかはケースバイケースで異なります! よくわからない場合は、礼儀正しく笑顔でうなずくだけにして、黙っていましょう。

シアトルの大家さんが作成したという貼り紙「エレベーターのエチケット」は、今まで読んだことがないくらい「シアトル」的だ。

The Stranger』紙はこの貼り紙を、典型的な「シアトル」スタイルとからかっています。シアトルの住民はご存知のとおり神経質で、無礼な振る舞いをするまいと馬鹿馬鹿しいほど気に掛ける、という考え方があるわけです。確かにそうかもしれません(間違いなくそうです)。けれど、この貼り紙に書かれているアドバイスは、気難しい地元の文化規範というよりは、エレベーターに足を踏み入れようとしているすべての人に対する、非の打ち所のない正しい行動指針になっています。

おさらいです。愛想よくしましょう。でも、馴れ馴れしくしてはいけません。右側へ、そして奥へと移動して、他の人がエレベーターに乗り込めるようスペースを空けましょう。乗ってくる人のためにドアを押さえておきましょう。必要なら他の人のためにボタンを押しましょう。おならをするのは降りてからにしましょう。それくらいなら簡単にできますよね?


Image: LightField Studios / Shutterstock.com 

Source: The Stranger, The Seattle Times

Virginia K. Smith - Lifehacler US[原文