自動車史上大きな一歩です。
日本時間の4月3日、カリフォルニア州で完全無人自動運転者の走行が、めでたく合法と認められました。The Mercury Newsは、この日が歴史的な日だと報じています。
ですがカリフォルニア州車両管理局(以下DMV)の広報いわく、受け付け初日に必要書類を提出したのはたった一社のみ。自動運転車の技術を開発しているのは州内に50社ほどあるのですが、どこもあまりガッツく様子はないんですね。
ちなみにDMVは、提出された書類を手続き中なので、完全に許可を出すまでその社名は明かさないとしています。
DMVが書類の受け付けを開始する以前、2月のこと。カリフォルニア州は「有人車が走る路上で無人の自動運転車が走っても良い」と規制緩和に許可を出していました。ほんの2カ月前の話ですが、当時の自動運転車メーカーは、今後について楽観的に捉えていたそうです。Uberの広報サラ・アブード女史も、こんなコメントを残していました。
これは州内において自動運転車の未来に向けた重要な一歩となります。カリフォルニア州がこの産業を牽引することに興味を持っているサインなのです
とはいえ…Uber (ウーバー) は試験走行中に事故で死亡者を出したり、歩行者専用の階段に突っ込んだりと、トラブルが散見される事態になりましたよね。死亡事故が原因で、今後の試験を止めるかどうか? まだちゃんとした答えは出ていませんが、UberはThe Mercury Newsに対し、カリフォルニア州の認可申請は「アリゾナでの死亡事故の調査で忙しく、それどころではない」と回答しているようです。
Uberはカリフォルニア州で自動運転車の試験をする許可を取り消されてから、サンフランシスコを拠点にしていた主力チームをアリゾナ州に引っ越しさせていました。それはカリフォルニア州で、安全な運転者を乗車させて自動運転車を走行させる許可取得に失敗したからなのです。
死亡事故のあとはアリゾナ州テンピでも試験が禁止になりましたし……また違う州へ引っ越すことになるのでしょうか?
Image: Sundry Photography / Shutterstock.com
Source: The Mercury News
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)