その名は「Gシリーズ」。
DellにはふたつのゲーミングPCブランドがありました。ひとつはAlienware、ゲーミング特化なハイエンドブランド。もうひとつが「Inspiron」シリーズ、幅広いラインナップの中にゲーミング対応製品もあるというもの。そして、今年、もうひとつのブランドが加わったのです。
米GizmodoのSam Rutherford記者がハンズオンしていたので、翻訳してご紹介しましょう。
昨年、Dellがラップトップ「Inspiron」シリーズのゲーミング版を発売したとき、深く考えるまでもない、わかりやすい製品のように見えました。Alienwareのケースに見られるフラッシュライトやワイルドなケースに頼るかわりに、多くのお金をつぎ込むことなく高品質なフルHDを手に入れられるようにすることに集中していました。ラインナップのすべてが1,000ドルをかなり下回る値段からスタートしていました。
でも、「Inspiron」というネーミングは合ってないように見えます。だって、このブランド名は学生やスモールビジネス向けの退屈な大型ラップトップにつけられているものなのですから。ゲーミングPCとは対極にあるわけです。そしてそれが、新しい低価格ゲーミングPCシリーズをラインナップに加えるにあたって「Gシリーズ」という名前を与えられた理由です。
GシリーズにはエントリーモデルのG3、ミドルモデルのG5、ハイエンドのG7があります。G3にのみ17インチ版が存在し、ほかは15インチです。
G3がもっとも安く、15インチ版が750ドルから。17インチ版は800ドルからです。RAMを16GBにしたり、新しい第8世代Intel CPUにしたり、GPUをNvidia 1060 Max-Qしたりといったアップグレードも可能です。
ミドルグレードのG5は、価格が850ドルからで、筐体は15インチのみ。6コアのIntel i7チップとデュアルSSDにアップグレードすることもできます。
その一方で、ハイエンドのG7も同様に価格は850ドルからで、筐体も15インチのみですが、オーバークロック可能なIntel Core i9 CPUと3840 x 2160のUHDディスプレイが選べます。
これらのマシンの外観はとても質素ですが、短時間触った限りではとてもしっかりした感じがしました。Alienwareとはちがい、Gシリーズの筐体やキーボードには色設定を変えられるRGBライトは組み込まれていません。赤・白・青から1色をライトの色として選ばなければなりません。
Dellは、外観を検討する時間を減らして、アンチグレアディスプレイや、ファンのノイズを減らし熱問題でグラフィックパフォーマンスに影響が出るのを防ぐ新しい前面吸気口といった、ゲーミングに便利な機能を提供する努力を重視したかったと語っています。
Dellは、Gシリーズ以外にもいくつかの改善を施しており、それにはAlienwareのラップトップやXPS 15で最新の第8世代Intel CPUが利用可能になるといった点が含まれます。XPS 15は、GPUにNvidia 1050 Tiを選択可能になり、少しばかりグラフィック性能をブーストできます。
改良されリブランドされたDellの全ラップトップは、米国では4月中旬に買えるようになります(訳注:日本国内については不明)。15インチのG5のようないくつかのモデルは、4月3日から販売開始です。
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(かみやまたくみ)