日曜になり、私が「さあ、仕事だ」とパソコンに向かったとき、パソコンは別の作業に取りかかろうとしていました。Windowsの新しい「Insider Preview」ビルド(バージョン)にアップデートしようというのです。Windowsにはほかにも、ダウンロード、処理、インストールしなければならない更新プログラムがいくつかありました。さらに、ゲーム配信サービス「Steam」で購入したたくさんのゲームも、すべて更新が必要でした。そんなことが起きるかもしれないと思っていましたが、まさかこれほど大がかりな更新になるとは予想していませんでした。

すでにプリロードしてあった『ファイナルファンタジーXV』が解凍され、おまけに追加のダウンロードが40ギガバイト以上あったため、膨大な時間がかかってしまったのです。これには泣かされました。

どうすればこのような事態は避けられたのでしょう。

省エネなんて無視、パソコンはつけっぱなしにする

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Image: David Murphy/Lifehacker US

旅行に出かけるときの解決策としては好ましくありませんが、一番簡単な方法は、デスクトップであれノートパソコンであれ、つけっぱなしにしておくことです。電気を無駄遣いして、無人の仕事部屋を暖め、必要以上にコンポーネントを消耗しますが、これなら、帰宅したらすぐさまパソコンを使えるはずです。

しかし、さまざまな問題をうまくクリアできたとしても、これだけで完璧というわけではありません。まずは、パソコンの画面はオフにしておくべきです(エネルギーを節約し、画面の焼きつきを防ぐためです)。また、旅行中に更新が必要になりそうなアプリは忘れずに立ち上げておきましょう。

また、Windowsのアップデートのような大きな更新の場合はパソコンの再起動が必要ですから、旅行2日目にそれがあったりすると、計画は台無しになります。それに、出発前にスリープモードのタイマーをオフにするのを忘れると、OSとアプリは「お昼寝」してしまいますから何も更新できません(Macを使っている人は、プラグインの『Power Nap』を必ずオンにしておきましょう。そうすれば、スリープ状態でもアプリやOSの更新を受け取ることができます)。

ハイブリッド手法:リモートでシステムにログイン

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Image: David Murphy/Lifehacker US

大規模アップデートがされるタイミングはまったくわからないかもしれません。でも、ビーチでドリンクを飲んでいる間に、何か大きな更新、たとえばスクウェア・エニックスの大容量ゲームなどがダウンロードされるとわかっているなら、自宅のデスクトップをリモートで立ち上げるアプリを入れればいいのです。

自宅のデスクトップにリモートでログインして状況を確認できるデバイスが、ノートパソコンなのか、タブレットか、あるいはスマートフォンなのかは、どのアプリを使うかによって異なります。いずれにせよ、気になっている膨大なダウンロードが終わったら、リモートでシステム電源を落とせるので、「自分のゲーム用デスクトップは地球温暖化に加担している」などという罪悪感を覚えることなく、休暇の続きを満喫できます。

遠く離れたパソコンをリモートで使えるアプリケーションがあると、休暇中に「しまった」という事態が起きたときにも驚くほど便利です。たとえば、「同僚がとても重要なスプレッドシートを必要としているけれど、休みに入る前にそれを自分のパソコンからクラウド・ストレージに移しておくのを忘れた」という場合などです。

上級編:自動での立ち上げ、シャットダウン、Wake-on-LAN

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Image: David Murphy/Lifehacker US

自分が持っているすべてのデスクトップやノートパソコンを完全にコントロールできたらいいなあ、と思うことがよくあります。1カ所のコマンド・ステーション(またはリモート・システム)から、それらを必要に応じてオンオフできたら大変便利ですよね。実を言うと、WindowsとMacのどちらでも、問題なく実行可能です。とはいえ、WindowsよりMacのほうが少し簡単です。

Windowsでは、リモートでパソコンの電源を入れる主な方法は2つあります。システムのBIOSがその機能をサポートしているなら、毎日決まった時間にコンピューター電源を自動で入れることができます。また、「Wake-on-LAN」を設定してみてもいいでしょう。少し面倒かもしれませんが、こちらもシステムをリモートで立ち上げるには便利です。そうしておけば、Windows内蔵の「Task Scheduler」を使って自動的にシステムをシャットダウンしたり、リモートのデスクトップアプリを使ってシステムにログインし、自分で電源を落としたりできるわけです。

アップル愛用者はもうちょっと簡単にできます。macOSがWake-on-LANをサポートしていますし、「システム環境設定」から「省エネルギー」>「スケジュール」を選択して、起動とシャットダウンを自動で行う設定ができます。これ以上ないほど簡単ですし、アプリやmacOSの更新だけではなく、「Steam」といったサードパーティサービスから更新やダウンロードを確実に受け取るには優れた方法です。 


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Source: Apple, Excite(1, 2), envato

David Murphy - Lifehacker US[原文