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クルーズ船で2週間の旅に出航した直後に「実はこの船は改修工事中です」と告げられた乗客が大激怒


豪華な客船で2週間にわたる船旅を楽しむはずが、船が港を離れてからのタイミングで「実はこの船では改修工事が行われています」と乗客に告げられるという衝撃の出来事が起こりました。乗客が撮影した船の写真には、デッキにペンキなどの資材が積み上げられた様子や、実際に作業が行われる様子などが収められており、2週間にわたる航海の間ずっと工事が続いたとのこと。激怒した乗客はFacebookでグループを結成して、大量の写真とともに悲惨な状況を世に知らしめ、料金の全額返金を求めています。

Nightmare Norwegian Cruise Was Like a Floating Construction Site
http://www.newsweek.com/nightmare-norwegian-cruise-was-floating-construction-site-871627

この出来事は、アメリカのクルーズ会社「ノルウェージャン・クルーズライン」が運行したクルーズツアーの中で起こりました。2000人以上が乗船できる大型客船「ノルウェージャン・サン」に乗り込んだ乗客は工事について事前に何も知らされていなかったとのことで、船が海に出てから驚きの実態を目の当たりにすることになったそうです。


クルーズツアーは2018年3月16日にマイアミを出航し、パナマ運河を経て15日後にロサンゼルスに到着するというもので、料金は数千ドル(数十万円)にものぼるものだったとのこと。


実際に乗客が目にした光景がコレ。デッキの上にペンキや木製のパレット、ブラシ、コードリールなど、どこからどう見ても「建設現場」としか思えないものが置かれまくっていたとのこと。


カリブ海に降り注ぐ太陽を存分に浴びることができたはずのデッキは、こんなふうに無残な目隠しで台無しに。


ベンチに寝転んだ目線の先には、建設資材の山……。


得体の知れない液体が積まれている場所も。


海面に残る軌跡を眺めながらカクテルを楽しめたはずのデッキは、立入禁止。


プールの一部も利用不可。


なんと、救命ボートにアクセスする通路も基本的に立入禁止だった模様。


また、この状況は「資材を置いてあるだけです」というものではなく、船上では実際に作業も行われていたようです。


ホコリが発生していたようで、デッキは散乱したチリで白くくすんでいます。「DUST」(チリ)と指で書かれた状況が何とも……


指で表面をなでてみると、この有り様。


手すりも汚れまくっていた模様。


謎の液体でベトベトになったデッキ部分。


センターバルコニーのプールサイドで多くの人がくつろいでいますが、階上では床の補修作業中。乗客によると、航海の間ずっと騒音が鳴り響き、化学薬品のような臭いも絶え間なく漂っていたとのこと。


エリアの半分が規制されてしまったセンターバルコニー


デッキチェアのすぐ横に積み上げられた資材。控えめにいってもこれはブチ切れられても仕方がないレベル……。


「バー LOS LOBOS 近日オープン!」と書かれたパネル。これさえも怒りを増幅させる材料になりそう……。


航海を終える4日前のタイミングで、あまりの惨状に耐えかねた乗客がFacebookでグループ「Panama Canal Sun」を結成し、リアルな状況を写真に収めて公開。記事作成時点では、1000人を超えるメンバーがグループに参加しています。

Nightmare Norwegian Cruise Was Like a Floating Construction Site
http://www.newsweek.com/nightmare-norwegian-cruise-was-floating-construction-site-871627

乗客の一人だったアニー・バーバーさんによると、船に乗り込んで部屋に入ると「船の再生プログラムが進行中です」という1枚のメモが置かれていたそうで、全ての乗客が工事のことを知らされたのはこのタイミングだったとのこと。しかしその時は、「大した問題でもないのだろう」と思ったのですが、徐々に悪夢のような実態が明らかになっていったそうです。

バーバーさんが目にしたのは、ペンキがはがされたデッキとリアルタイムでペンキを塗り直していた現状だったとのこと。資材から漂う臭いは作業スペースだけでなく船のありとあらゆる場所にまで漂っていたため、とても「くつろぐ」という状況にはなかったそうです。


ノルウェージャン・クルーズラインの広報担当者はNewsweekに対して「当社では常に最高のバケーション体験を提供することを目指しています。その中でノルウェージャン・サンは、お客様により良いサービスを提供するための機能を強化しているところです」「これにより生じるであろうご不便を最小限にするために当社では最大限の努力を行いましたが、今回はお客様に多少のご不便をおかけしてしまったことを認識しています」と回答しているとのこと。

またノルウェージャン・クルーズラインは実際の乗客に対し、2019年3月31日まで利用可能な25%オフのクーポンを提供するとのこと。しかし、乗客の多くは当然ながらこれを「受け入れられない」として、料金の全額返金を求めていく方針だとのことです。

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in メモ,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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