これはいつかの未来…?
iPhone Xは、ディスプレイ上部にポコっと飛びでたスペースをつくり、そこにフロントカメラなどを入れこむデザインを採用しました。それからのスマホは、「ノッチ」が主流のデザインになってきたように思えます。最近は、続々とノッチを装備したAndroidスマホが登場してきていますよね。
ところが、いざ全面ディスプレイを使ってみると、あのノッチの部分だけが邪魔に思えてくるのも事実でしょう。なんとかノッチさえなくすことができれば、真のベゼルレススマホになるはずなのですが!
ベゼルレススマートフォンの「Mix」シリーズを手がける中国メーカーのDoogeeは、年内に発売が予定されている「Mix 4」のプロトタイプを1人のYouTuberに解禁。なんと、昔懐かしき本体がスライドするギミックで、スッと上からフロントカメラが姿を現わします。これによってノッチを排したデザインを実現し、本体前面の97%をディスプレイで占有しています(iPhone Xは82.9%)。
ベゼルレス、Mixというキーワードから、中国のビッグスマホメーカーとなるXiaomi(シャオミ)のことを思い浮かべた人もおられるでしょう。ベゼルレススマホの「Mi Mix」シリーズです。DoogeeのMixシリーズなんて、ネーミングもデザインも、ほとんどXiaomiのパクリでしかないのでは? そんな声もあがるなか、新たなスライド機構をそなえたMix 4が、本当に販売されれば、いよいよDoogeeのオリジナリティを出したモデルが注目を集めるかもしれませんよね。
今回のMix 4のプロトタイプを触ったYouTuberのMrwhosethebossさん(上の動画の主)によると、スライド式を採用する関係で、本体の厚みは11mmとされています。これはGalaxy S9の8.5mm、iPhone Xの7.7mmと比較すると、やはりスリムデザインを犠牲にした真のベゼルレスの実現となっているでしょう。でも、厚みを増した分だけ、そこに大容量バッテリーなどを詰め込めば、それは歓迎される流れなのでは?
ノッチをなくすアイデアは、ほかにもEssential Phoneの特許デザインですとか、VivoのApexですとか、いろんなアプローチがありますけど、常にフロントカメラがオープンな状態より、こうして使わないときは格納されているほうが安心感が増すと感じるユーザーもいるかもしれません。逆に上にスライドしたら、今度はキーパッドが出てくるなんてモデルになれば、なんともレトロな良い仕上がりだって喜ばれたりするやも~。
Image: YouTube
Source: YouTube, Digital Trends
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)