これで火星でもサラダが食べられるようになる、かも。
氷に覆われ、最低気温マイナス89.2度を記録する南極。そんなに寒いならコケすら生えないんじゃないかと思いますが、なんと野菜が収穫されたんですって! しかも、日光も土壌もない状態で、だそうですよ。
野菜が栽培されたのは、雪景色にたたずむ輸送用コンテナサイズのラボのなか。Quartsによると、初収穫物はハーブ、レタス、ルッコラ、赤大根などで、8ポンド(約3.6キロ)分にもなったそう。
これはGerman Aerospace Centerとともに進める「EDEN-ISS」プロジェクトの一環で、最終的には宇宙ステーションや月、火星といった環境や資源が限られる場所で作物を栽培することを目指しているのだとか。
コンテナのなかはこんな感じ。
日光のかわりにLEDで光を与えています。
青々と新鮮そうな野菜の数々。ルッコラ、サラダに入れたら美味しいですよね。バジルっぽいのも見えます。パスタに入れたら最高。
実験室は外から見るとこんな感じ。
地球のマークとISSの文字がなんだかSFっぽい。
ところでイーロン・マスクは火星移住計画を全力で進めていますが、いまだに解決すべき問題は多くあります。そのひとつが食料問題。この日光・土壌なし野菜がコストや手間、栄養面を完璧にクリアしたら、火星移住にまた一歩近くのかもしれません。
Image: Flickr
Source: Quarts, Flickr(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7), EDEN-ISS
(中川真知子)