ドローンを使った大発見。
未だに描かれた理由が謎のままの、ナスカの地上絵。ドローンを使った調査が行われ、複数の新たな地上絵が発見されました。
Peruvian archaeologists have discovered more than 50 new examples of mysterious desert monuments traced onto the earth's surface in incredibly fine lines. The team collaborated with the GlobalXplorer initiative, founded by Sarah Parcak (@indyfromspace): https://t.co/qRmFEtKlOypic.twitter.com/mMtwUdPkcq
— National Geographic (@InsideNatGeo) 2018年4月5日
以下、National Geographic(ナショナルジオグラフィック)の記事より。
ドローンを手にしたペルーの考古学者らは(ナスカの)すぐ隣のパルパで、地上からは見えないほどのか細い線で描かれた地上絵を新たに50点以上も発見。さらに、地元の人だけに知られていた地上絵を初めてドローンで調べ、これまでになく詳細な地図を作りました。
新たに見つかった地上絵の中には、西暦200年から700年にかけてその地域を統治していたナスカ文化に属するものもありました。しかし、その多くは紀元前500年から西暦200年にかけてのパラカス文化初期とトパラ文化で作成されたものだと考古学者たちは考えています。
ナショジオによれば、今回の発見は元々、2014年にグリーンピースが注目を集めるため地上絵を踏み荒らした事件に端を発するとのこと。この件がきっかけで、ペルーは史跡を修復するための資金を合衆国から得ました。そして、サラ・パーカック氏による、市民科学者が協力するイニシアチブGlobalXplorer(グローバルエクスプローラー)からのデータを基に、文化省のルイス・ハイメ・カスティリョ元副長官率いる考古学者らが今回の地上絵を発見するに至ったのです。
新たな地上絵の多くは衛星からの距離では細すぎて解像されず、肉眼で見るには不鮮明すぎました。それが、ドローン画像によって見つけ出されたのです。GlobalXplorerの探査が続く中で、さらなる地上絵が発見される可能性だってあります。
今回の発見によって研究者たちは地上絵の目的をもっと理解できるようになるでしょうと、ナショジオの考古学ライター兼編集者であるクリスティン・ロメイ氏は米Gizmodoに語りました。それに加えて、ずっと隠れていた素晴らしい遺跡の発見に技術的な進歩が一役買っていることも示しています。
ロメイ氏いわく「これはまさに、探査の新時代です」とのこと。今回の発見がトラックに踏みにじられないことを祈るばかりです。
Image: Gettyimages
Source: Twitter, National Geographic (1, 2, 3), Britannica, Museo Chileno de arte precolombino, Ministerio de Cultura, GlobalXplorer
Image: National Geographic
Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文]
(たもり)