友人が多ければ多いほど…
Cambridge AnalyticaがFacebookのユーザーデータを不当に利用していた問題。データが流出したユーザーのほとんどは、アメリカのユーザーです。が、比較的、被害者の数が少ないオーストラリアにて、恐ろしい事実が明らかになりました。地元メディアが報じたところによれば、たった53人のユーザーから、31万人以上のデータが抜かれた可能性があるというのです。
Facebookオーストラリアのコミュニケーション担当、Antonia Sanda氏が、The Guardianの取材に応えました。それによると、本件で問題となっているアプリ「This Is Your Digital Life」をダウンロードして使ったオーストラリアユーザーは、たったの53人だったのです。しかし、この53人を介して、彼らのFB友人たちのデータもCambridge Analyticaは取得。結果、最大で31万1127人のユーザーデータが被害にあった可能性があることがわかりました。
ニュージーランドも、同じ状況にあります。例のアプリをダウンロードしたのは、たったの10人。しかし、彼らを介してCambridge Analyticaがアクセスできたユーザー数は、最大で6万3714人にもなります。
問題のアプリをダウンロードしていなくても、繋がっている友人によってはデータが流失してしまう。「繋がる」ことにサービス最大の意味を持つFacebookだけに、なんとも恐ろしいことです。ちなみに、このデータのアメリカ版はまだ公開されていません。
日本時間で今朝方、Facebookのプライバシー問題について、ザッカーバーグCEOが米議会に出席しています。2日間予定されている公聴会のうち、証言1日目を終えました。約5時間という長い質疑応答でしたが、これから明らかになることはまだまだありそうです。
Image: Shutterstock
Source: The Guardian in Australia and New Zealand
Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(そうこ)