ソフトウェア

他人の家にイタズラで警察を派遣させ無実の人が殺された事件で勾留中の被告人がシステムの隙をついて「俺は電子の神だ」とツイート

by Maryland GovPics

勾留中の被告人が、ソフトウェアシステムがアップグレードされた隙をついてTwitterにアクセスし、「俺は電子の神(eGod)だ」とツイートするという事態が発生しました。男はそれだけでなく、再び事件を起こすと脅すような言葉もツイートしていたそうです。

New posts on swatting suspect's Twitter during jail breach | The Wichita Eagle
http://www.kansas.com/news/local/crime/article208394569.html

Inmate tweeting from jail calls himself an 'eGod' and threatens to swat again
https://mashable.com/2018/04/10/inmate-tweets-jail-egod-swatting-wichita/

2017年12月に人気FPSゲーム「Call of Duty(コール オブ デューティ)」のオンライン対戦で起きた口論から、虚偽の通報でSWATを派遣させた結果、無関係の男性が射殺されるという事件が発生しました。この「スワッティング」で逮捕されたタイラー・レイ・バリスという25歳の男は、過失致死罪と公務執行妨害で起訴され、カンザス州の拘置所に勾留されていました。

コール オブ デューティ上での口論から発生した一件は、以下の記事から詳細を読むことができます。

オンゲープレイヤー同士のいさかいから全く無関係の人が警察官に射殺される事件が発生、一体何が起こったのか? - GIGAZINE


ゲーム上の口論を発端に全く関係ない第三者が警察に射殺された事件で偽の通報をした人を逮捕、ただし容疑者はまだ存在する可能性あり - GIGAZINE


バリス被告が勾留されていた拘置所ではインターネットの利用が許可されていませんが、収容者たちはキオスク端末を使って口座残高を確認し、拘置所内の売店からさまざまな物品を購入したり、メールを送受信したりすることが可能でした。2018年4月6日、キオスク端末のシステムのアップグレードが行われたところ、端末から売店のシステム以外のインターネットに接続できるようになってしまったとのこと。外部のインターネットにアクセス可能だった時間は「ほんの2、3時間もなかった」そうですが、少なくとも勾留されていた人々のうち14人が外部のインターネットにアクセス可能だったそうです。

インターネットにアクセスできた人物にはバリス被告も含まれており、バリス被告は自身のTwitterアカウントにログインした模様。「なんで俺が拘置所からネットを使えるかって?俺が電子の神(eGod)だからさ」「しゃべってるのはどこのどいつだ?またスワッティングしてやるぞ」といった内容をツイート。再び逮捕容疑のスワッティングを行うと脅すような言葉を、Twitterでつぶやいていることがわかります。


バリス被告が勾留されていた拘置所以外でも、同じシステムを使用していた拘置所では同様のセキュリティエラーが発生していたとのことですが、問題が発見されてからすぐに売店のシステムは閉鎖されました。現在では正常なアップグレードが再度行われ、キオスク端末からインターネットにアクセスすることは不可能となっています。

スワッティングにより起訴されたバリス被告には、懲役2年~11年の刑が言い渡されるとみられていますが、殺人罪ではなく過失致死罪の適用となる見込みです。

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in ソフトウェア,   ゲーム, Posted by log1h_ik

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