求職活動をされている方にとって、志望する職場の情報はできるだけたくさん得ておきたいもの。しかし、ウェブサイトに掲載されている情報だけでは十分でないと感じていませんか。

一方、企業側もできる限り仕事環境に適性のある人を採用したいと考えますが、採用に割けるリソースには限りがあり、求職者に届けられる情報にも限界があるでしょう。

こうしたなか、VRAIの最新技術により、現場に訪問せずとも臨場感ある職業体験人材研修を受けることが可能になりました。

そんな画期的なVRソリューション、『Guru Job VR』についてご紹介します。

VR技術で就職前に現場体験を

就職して現場に赴いて初めて、「こんなはずじゃなかった」とモチベーションが下がるのは、求職者と企業側の双方にとって望ましいことではありません。

インターンなどを利用して職業体験ができればそれに越したことはないですが、そんな恵まれたケースはむしろレア。職場見学すらままならないことも多いでしょう。

この先長い時間を過ごすことになる就職先を選ぶのに、少ない情報からのカンを頼りにしている状況は、人生を賭けたギャンブルをしているようなもの。とても合理的とは言えません。そんな人生の最重要イベントの1つ、就職活動の機会にもVR技術が役立ちます。

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Image: PR TIMES

PR TIMESのプレスリリースによると、『Guru Job VR』では、休職者は手持ちのスマートフォンパソコンで「しごと体験」・「職場見学」の疑似体験が可能。サービスの画面上で360度の立体閲覧ができ、実際の仕事内容職場の様子疑似体験することができます。

また、企業が採用イベントで導入すれば、休職者はゴーグルを装着し、VR空間内を動き回って体験することも可能になります。

『Guru Job VR』を活用すれば、求職者は遠隔地の企業でも職業体験ができるうえ、効率よく就職活動が進められます。また、文字や画像、映像だけでは伝わらない現場の雰囲気仕事内容についても理解が深まるでしょう。

実写をベースにした高精度なVR空間

Video: GuruVR / YouTube

『Guru Job VR』は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」を運営するディップと、VRソリューションおよび行動解析AIエンジンを開発するジョリーグッドが共同で提供開始したサービスです。

VRと聞いて、ゲームでの残念な体験を思い浮かべるかもしれませんが、ジョリーグッドがテレビ局などに提供してきた『スマートVR研修』は、高精度360度カメラによる実写をベースに構成されていて、臨場感あるもの。PR TIMESのプレスリリースによると『Guru Job VR』にも同様の技術が応用されているようです。

独自に開発した行動解析AIエンジン

Guru Job VRの公式ページによると、『Guru Job VR』は仕事の体験だけではなく、企業の研修でも活躍します。また、簡易コントローラーや感触デバイスを使うことで、ユーザーがゲーム感覚で課題に取り組むことも可能になるそうです。さらに、VR内の行動や視点ログをAIが解析する「VR内行動解析AIエンジン」が実装されているため、VR体験を通してユーザーのプログラム理解度や行動の課題をあぶりだせるとのこと。

VR空間内で、担当者とユーザーとのインタラクティブなやりとりもできますし、ユーザーの見ている画面をモニタリングすることもできて、とてもポテンシャルの高いサービスだと言えます。

それぞれの企業向けにカスタマイズされたVR体験プログラムが、およそ2カ月で制作されるとのこと。「就職活動ではVR体験が当たり前」、という未来はすぐそこです。


Image: PR TIMES, Antonio Guillem / Shutterstock.com

Source: PR TIMES, Guru Job VR, GuruVR / YouTube