『「火垂るの墓(高畑勲監督)」は”反戦映画”ではない。あの兄妹の生き方なら、いつの時代も同じ結末』…との指摘に様々な感想
- gryphonjapan
- 145380
- 250
- 42
- 254
Twitterの第一人者。21世紀の哲学者。
高畑氏死去に後輩が「この人のせいでトトロ嫌いになったす」と言う為、理由と聞くと「小1でトトロ見に行って、ハッピーエンドでトトロの歌合唱してたら火垂るの墓始まって、包帯グルグルお母さんのシーンで皆号泣す。トトロの歌聞くと子供の泣き叫ぶ声が思い出されるす」記憶に残る監督だった様である
2018-04-06 12:57:21高畑勲氏の火垂るの墓に後輩が「子供の時見たら叔母さんムカついたけど、大人になって見ると戦中ニートやってる清太がムカついて叔母さんの気持ち分かるんすよね」と言うと「そうか?昔も今も清太に厳しい婆がムカつくだけだが」とニートの後輩が言っていた。視聴者の写し鏡の様な優れた作品やも知れぬ
2018-04-06 13:36:34ロシア人の後輩アレクセイに火垂るの墓を見せた所「この映画、戦争は関係ないですよね?自活能力がないにもかかわらず、共同体に属そうとせず、好き勝手生きた兄妹が亡くなった。この兄妹の生き方ですと、現代日本でも江戸時代でも石器時代でも同じ結末になりますね」ロシア人らしいクールな意見である
2018-04-14 21:27:04佐原ディーン @saharabingo 氏のツイート、いずれも様々な批評的発言をする周囲の登場人物が、異様に豊富な気がするがそれはそれ。
2018-04-15 03:49:20これから「火垂るの墓」についてまとめるのだけど、メインの主題というか論点は、実はウィキペディアの「火垂るの墓」にすら相当に書かれている、ということでリンク。 ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB…
2018-04-15 04:02:20https://ja.wikipedia.org/wiki/火垂るの墓
…西宮の親戚の家に滞在していた当時の野坂は…食糧事情は悪かったものの、小説のようなひどい扱いは実際には受けておらず、家を出て防空壕で生活したという事実はない[5]。
野坂は、まだ生活に余裕があった時期に病気で亡くなった上の妹には、兄としてそれなりの愛情を注いでいたものの、家や家族を失い、自分が面倒を見なくてはならなくなった下の妹のことはどちらかといえば疎ましく感じ…(略)妹は誰にも看取られることなく餓死している[7]。こうした事情から、かつては自分もそうであった妹思いのよき兄を主人公に設定し…
監督の意図
高畑勲は、本作品について「反戦アニメなどでは全くない、そのようなメッセージは一切含まれていない」と繰り返し述べたが(「決して単なる反戦映画ではなく、お涙頂戴のかわいそうな戦争の犠牲者の物語でもなく、戦争の時代に生きた、ごく普通の子供がたどった悲劇の物語を描いた」とも[21])、反戦アニメと受け取られたことについてはやむを得ないだろうとしている。高畑は、兄妹が二人だけの閉じた家庭生活を築くことには成功するものの、周囲の人々との共生を拒絶して社会生活に失敗していく姿は現代を生きる人々にも通じるものであると解説し、特に高校生から20代の若い世代に共感してもらいたいと語っている
生前の高畑勲氏のインタビューをいくつか見ても、本人も『火垂るの墓』を反戦映画として作り上げた意識あまりなさそうなのですよね。むしろ、共同体から脱落してしまった人間がどうなるのかという、戦時平時関係ない題材だったのではないかなあと。
2018-04-14 17:35:06『火垂るの墓』は日本で行われている生活保護受給者やホームレスに対する差別など、共同体が持つ、共同体から外れたもの、共同体から役に立たないものとと認定された者に対する冷酷さ、苛酷さという意味では、今見ても通用する内容だとは思っています。
2018-04-14 17:43:15火垂るの墓、つらすぎるからもうみないけど、実際の原作者は妹より自分の食欲を優先させてたとか、妹の太ももを美味しそうと思ってたとか妹が泣くのを殴って気絶させ黙らせていたとか、そういうエピソードの方が戦争こえー!人が人でなくなるんや…というのは感じた。映画としては売れないだろうけど
2018-04-14 18:10:35そう考える人もいるんだなぁと思うけど、にぃちゃんと節子の心情を考えるとみんな苦しい世の中で他の人に迷惑かけるのが申し訳ないと思ったからこそ何もできなかったんだろうなぁと思います。親戚のおばさんやたら厳しいし… twitter.com/saharabingo/st…
2018-04-14 21:35:56これは思うね、たしかに。 お母さんが亡くなったことから不幸始まってるけど、その原因が空襲ってとこが戦争に関係してるってことかな。ただその後の兄の状況判断も決断も甚だ疑問が残るね。兄も少年だから仕方ないか。物語だけど。 twitter.com/saharabingo/st…
2018-04-14 21:39:18私は映画より前に原作を読んだのだが、全く同じ感想を持ったのを覚えているw 両親が死んで親戚に引き取られて馬が合わなくてそこから出て防空壕に住みついて、というシナリオに、戦争である必然はない。 ないけど…誰も兄妹を助けようとしなかった蓋然性を醸すには、戦中というのがラクではある。 twitter.com/saharabingo/st…
2018-04-14 21:46:07@saharabingo 指摘の通り戦争は関係無いです。監督もそのように仰っていたそうです。 ただその共同体が行きすぎた全体主義であったことや、先行きが不透明な時期に加え清太の幼さもあり未来を見誤ってしまったという運の悪さもあります(父の生還という希望もあった) 時代が違えば生きられた可能性はありますね。
2018-04-15 06:53:28火垂るの墓という作品が"行きすぎた全体主義と行きすぎた個人主義"の対比によって伝えたかったのは善し悪しの二元論ではなく、「人間は社会に迎合しなくてはならない(すべき)、だからこそ社会には正しくあって欲しい」というようなことなのかな
2018-04-15 07:19:10いや、まさにそのとおりだわ… 妹は巻き込まれただけだろう感はすごい否めないけど… 兄のプライド高すぎてもうそこにイライラが持っていかれる… twitter.com/saharabingo/st…
2018-04-14 21:56:45@rindo_express @saharabingo @hang_uduki 酷評というより、イギリス人が書いた児童文学だったから舞台のはずのベルギーでまったく知られてなかったということで、アニメ放送後にアントワープの大聖堂に日本人観光客が押し掛けるのを「なんでだろう?」と不思議に思っていたらしいですw
2018-04-15 07:58:30@NANASI1172 @rindo_express @saharabingo @hang_uduki ベルギー人だったら、絶対にネロを保護するからこんな結末は有り得ないって言ってましたね
2018-04-15 08:12:40ひとつの視点として興味深い があの時代でなければそもそも家族單位での自活能力も失はれず失はれてももう少し共同體に屬しやすくそれもだめでも社會全體の許容力もあった氣もする twitter.com/saharabingo/st…
2018-04-14 22:04:33