こんなのアリ? フリスビーを生み出したメーカーが考案した新型フライングディスク

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  • author Rina Fukazu
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こんなのアリ? フリスビーを生み出したメーカーが考案した新型フライングディスク
Image: Wham-O via Gizmodo US

「おお、アップグレードした!!」って感じでもなさそうなんです。

くるくる空中を飛ばして遊ぶ円盤型のおもちゃ、フライングディスクを「Frisbee(フリスビー)」としてアメリカの会社Wham-O(ワーム・オー)が商標権を取得したのは、かれこれ61年前のこと。いま、この会社が「Frisbee Sonic」というフリスビーの改良版を売り出そうとしています。それも、Kickstarterで資金調達をしているんです。

キャンペーンページによると、改良版はどうやら持ちやすく、投げやすくなり、初心者やワンコにとっても遊びやすいとのこと。同ページには、計8つのセールスポイントが並べられていて、いずれも従来のフリスビーの使いづらさを考えさせるような内容になっています。

Video: Wham-O Official / YouTube

これについて「彼らのマーケティング戦略に協力するのはごめんだ」と、新しくなったフリスビーに抵抗を示すのは米GizmodoのAdamさん。

もちろん、Kickstarterについてわるく言うつもりはありません。これまでにKickstarterから実現した素晴らしいプロジェクトは数々あります。2014年、20億ドルでFacebookによって買収された、VR向けヘッドセットのOculus Riftもそのひとつです。

そもそも、Kickstarterって当初はちょっと変わったアートプロジェクトとかに共感した人たちが投資/寄付する場でしたよね。誰かのアイデアが人々の協力を得ることで世に出回るようになるのって純粋に心を動かされたり、新しいものを創り出そうとするエネルギーが湧いてる感じがあって、良い刺激をもらえたりすることもあります。

だからこそ、大企業が無理矢理練りだしたみたいなアイデアを持ってきて市場ウケするかどうか試す場になるのは抵抗があるというか...。実際、KickstarterでのFrisbee Sonicの目標金額はたったの5,000ドル(約53万円)。それに、フリスビー自体は1980年代に「エアロビー」として改良されているほか、同じように何度もアップグレードされているわけですし。

創業から70年のあいだ、フリスビーのほかにも「Slip ‘N Slide」「Silly String」「Super Ball」「Boogie Board」など、多くの人気アイテムを生み出してきたWham-O社。こうした老舗企業が「過去のベストセラー商品の改良版を考案してみたんだけど、いかが」なんて披露する場として、クラウドファンディングは最適なのでしょうか。少なくともFrisbee Sonicはすでに資金ゴールを達成しているんですけどね。


Image: Wham-O via Gizmodo US
Source: YouTube

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)