ペットを飼っていると、餌や予防接種と同じくらい、飲み水にも気を使うものです。皿に汲み置きの水は、ホコリや毛はもちろん、目には見えない不純物で汚れてしまいます。とはいえ頻繁に交換するのは面倒ですし、やりたくとも共働き1人暮らしなど、日中はペットをお留守番させざるをえない方も多いことでしょう。

今回、循環式ペット用給水器『Fresco Proフレスコ・プロ)』をメーカーさんからお借りしたので、我が家の愛犬と試してみました。

どのような構造なのか

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Photo: 藤加祐子

まず、タンク内部の白い格子状のカバーを外し、ポンプの脇にスポンジフィルターをセットします。次に、カバーを被せた状態で、フィルターカートリッジを溝に合わせて置き、上皿部分をかぶせればセット完了です。

水は最後に上から注ぎ入れます。2リットルで満タンですので、空いたペットボトルなどを利用すれば、あふれることなく注水できます。

大きなゴミも臭いのもとの微粒子も除去

『フレスコ・プロ』のポンプ部分にはメッシュフィルターがあり、大きなホコリや毛はここで除去されます。また、上部に設置するフィルターカートリッジには、活性炭フィルターイオン交換樹脂が内蔵されており、ここで不純物や臭いの元となる粒子をろ過します。

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Screenshot: 藤加祐子 via フレスコ・プロ

『フレスコ・プロ』は水質と水量の管理専用のスマホアプリで行います。 本体とアプリの設定には家庭用無線LAN環境が必要ですが、インターネットを介すことで外出先からでも水質・水量がチェックできるメリットがあります。

水質・水量は本体のLEDインジケーターでも確認できます。水量が少なくなると点滅、水質が悪くなるとオレンジに光ります。わざわざタンクを開けて見る必要はありません。

設定はアプリでスマホからいろいろできる

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Screenshot: 藤加祐子 via フレスコ・プロ

『フレスコ・プロ』アプリでは、ペットの種類や体重、誕生日の設定、トップ画像の変更が可能。また、本体を動作させる時間帯や、LEDインジケーターを暗くする時間帯もセットできます。

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Photo: 藤加祐子

本体の電源はアプリからON/OFFします。中央の穴から水が出てきて、流れ出た水は、前方の溝からタンクに戻る構造です。

ゆるい噴水のようで、水の流れる音もほとんどせず、飛び散りもありません。

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Photo: 藤加祐子

さて、実際に試してみたところ、愛犬は動く水が怖かったのか、しばらく警戒モードでした。「喉が乾けば自然に飲むだろう」と思い放っておいたところ、設置してから9時間後に水を飲み始めました。水の飲み始めに関しては、すぐに慣れるコと、しばらく警戒するコと、個体差が生じるところでしょう。

また、『フレスコ・プロ』は高さが約18cmあるため、うちの愛犬の場合、立ったままの姿勢で水が飲めて楽そうでした。頭を下ろさずに水が飲めるのは、ペットにとって大きなメリットといえます。

静かなので、寝室にも置けそう

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Photo: 藤加祐子

動作音についてですが、ポンプの土台がシリコン製で振動を吸収してくれるため、深夜に耳を澄ませば聞こえる…という程度。音に敏感なペットでも、嫌がるような音ではないようです。人間にとっても、寝室に置いて気にならないくらいでしょう。

ただ、愛犬家としてリクエストできるのであれば、電源ケーブルの周囲に保護用のカバーが欲しいところ。特に、飼い主が一人暮らしの場合、ペットは長時間お留守番することになります。コードが長く、さらに保護カバーがあれば、より安心して外出できます。

とはいえ、水が常にろ過されているのは、皿で与えていた時にはなかった安心感です。特にペットが齢をとってくると食べ物に気をつかいますが、飲み水も気にかけたいもの。水の皿にホコリが入るのは仕方ないと思っていましたが、やはりペットも家族の一員。キレイな水を飲んで、元気にすごして欲しいですね。


Photo: 藤加祐子

Source: PETONEER