アウトドア向けの製品は、サイズ重量共にギリギリまで切り詰められています。今回紹介するモンベル『O.D.コンパクトドリッパー』もそんな製品の一つ。本体の重さはわずか4gと角砂糖程度しかなく、かさばらないので戸棚の占有スペースは微々たるもの。カトラリーを入れる場所にしまうこともできます。

味にも妥協はありません。フィルターというと金属製フィルターとペーパーフィルターが主流ですが、この製品はポリエステルで出来た「布」。金属と紙両方のいいとこ取りをした特徴があります。

軽いうえに金属製と紙製のいいとこ取り

金属フィルターはコーヒー豆の油分をとおし、ペーパーにはないコクと香りを楽しめます。しかし、メッシュをすり抜けてしまうほど小さいコーヒー粉、微粉がカップに入ってしまうので舌触りの良くないコーヒーになりがち。一方、ペーパーフィルター は微粉をほぼ通しませんが、オイルも弾かれてしまいます。そこで出てくるのが「」であるこのフィルター。オイルを通しつつ微粉を濾すことができるので、クリーンでリッチな味わいを楽しむことができます。

コンパクトさを追求、でも使い方は簡単

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Photo: 西村おきな

使い方は簡単。収納ケースから取り出し(チタン合金のバネにより瞬時に広がります)、二か所のスリーブにお箸を通すだけ。コーヒーを受ける容器は、メーカーでは11cm以上の口径のものを推奨していますが、8cm程度のマグカップでも使用することができました。

使用後に洗う必要があるので、ペーパーフィルターと比べれば多少手間ですが、それを補って余りある良い製品です。アウトドアでの使用はもちろん、道具選びに迷っている初心者の方や新しい味を開拓したい方にもおすすめです。


Photo: 西村おきな

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