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個人情報流出のスキャンダルの影で、スマートスピーカーの発表を見送ったとされるFacebook(フェイスブック)。しかしFacebookはその最中に、スマートスピーカーなどに搭載する独自プロセッサの開発チームを組織していると報じられています。
Bloombergの報道によると、Facebookが独自プロセッサを開発する狙いはIntel(インテル)やQualcomm(クアルコム)への依存を軽減することにあるそうです。確かに、今やパソコン向けのプロセッサはIntel(最近はAMDも頑張っていますが)、モバイル向けはQualcommが定番となってしまっている感がありますよね。
Facebookは現在、SoCやASIC(プロセッサの1種)、ファームウェア、ドライバーの開発とマネジメントを担当するマネージャーを募集しています。また、プロセッサはAI(人工知能)機能を内蔵したものになる可能性があります。スマートスピーカーといえばAIアシスタントが搭載されるのが一般的ですし、さもありなんといった仕様ですね。
独自プロセッサはスマートスピーカーだけでなく、AIソフトウェアやデータセンター、VRヘッドセットなどのハードウェア製品にも関連する可能性が指摘されています。これらのシステムや製品で独自のプロセッサを採用すれば、Facebookの思うような機能を、スペックの無駄がなく実装できるでしょう。
Facebookはタッチスクリーンを搭載したスマートスピーカー(スマートディスプレイ)の発表を見送りましたが、現在もその開発は続いており年内の製品リリースも噂されています。はたしてそれを使いたい人がいるのかどうかはさておき、新たなプロセッサが誕生すれば注目が集まりそうです。
Image: Dan74/Shutterstock.com, Facebook
Source: Bloomberg via 9to5Google
(塚本直樹)