汗をかいたトレーニングウェアほど、臭いものはありません。合成繊維のレギンスや、汗を吸収する靴下など高機能ウェアはどうかって? 残念ながら、そうした素材ほど、悪臭を発する細菌に居心地のいい住処を提供します。

汗をかいたトレーニングウェアが臭くなる理由

ご存知のとおり、汗そのものが悪臭を放つわけではありません。皮膚に生息する細菌が、汗や脂を消化し、悪臭を放つのです。とくに、汗をかいたあとのポリエステルの衣類は、マイクロコッカス細菌にとって非常に快適な居場所となることが、2014年にApplied Environmental Microbiologyに掲載された研究で明らかになりました。研究者らは、メッシュや吸湿性の素材が、細菌に豊富な酸素を提供すること、衣類が皮膚から離れると、体が持つ免疫システムが細菌の増殖を監視しなくなることを発見しました。

綿(コットン)は細菌の増殖を防ぎ、臭いを繊維の中に閉じ込めて、外に出ないようにしてくれます。また、洗剤で洗えば、臭いや汗、細菌を効果的に除去することができます。一方、合成繊維は、つるつるしていて、少し油を含んでいます。洗剤で洗っても、なかなか細菌を除去することができません。

トレーニングウェアの悪臭予防対策2つ

ではどうすれば? 科学と個人的な経験にもとづいて、以下の2つのことをおすすめします。

  • 綿のウェアを着る。綿のウェアは比較的汗を感じやすくなりますが、気にならないなら(かつ、低体温症のリスクがある冬季トレーニングでないなら)、洗濯で臭いを除去しやすい綿の衣類を着ることをおすすめします。
  • 脱いだ直後にウェアを水洗いする。私は、シャワーを浴びるときに、合成繊維のウェアを床に投げつけておきます。体を洗う前か後に、ウェアを水洗いしてよく絞ります。こうすることで、悪臭を放つ前に、汗と細菌の多くを取り除くことができます。

軽く水洗いをしたあと、トレーニングウェアをシャワールームの壁に掛けておきます(私はこの目的のためにフックを取り付けました)。乾けばもう臭いはしません。2〜3回着用したら、水洗いをして、洗濯かごに投げ入れておきます。

もっときちんとしたい人は、トレーニングが終わるたびに、ただちに洗剤を使って洗濯することをおすすめします。


Image: The Last Stitch

Source: Applied Environmental Microbiology

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文