大丈夫ですかー!? 大丈夫ですかー!?
心肺停止の急患の応急措置が行なうためのAED。街中や公共施設、商業施設、マンションなどにあるので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
また、AEDの使い方講習を受けたことがある方もいることでしょう。僕もありますよ。なんか難しそうと思っていたのですが、基本的にAEDのパッケージ内に記載されている通りにやればいいので、それほど難しくはありません。みなさんも機会があったら、使い方講習を受けるといいでしょう。いざというときのために。
そのAEDに新製品が登場しました。クラウド連携ができるAED「ライフパックCR2」です。
AEDがクラウド連携をすると、どのようなことが可能になるのでしょうか。そのメリットを見てみましょう。
1. AED本体の状況を遠隔監視できる
AEDはバッテリーが内蔵されています。ということは、放置しておくとバッテリーが自然放電してしまい、いざいというときに使えない可能性も。だいたい3年から4年で交換するんですが、チェックも忘れてしまいがちです。しかし、クラウド経由で監視することで、バッテリーや電極パッドの使用期限切れなどをチェックできます。
2. 医療従事者へ情報送信
「AEDイベントビューア」というアプリを利用すると、救急隊員や医師がAEDの使用状況を見ることができます。実際の心電図なども見ることができ、状況をリアルタイムで把握できます。また、クラウド経由でAEDの使用状況は患者が病院に到着するまで途切れずに送信されるので、病院での事後検証がスムーズになります。
このほかにも、独自の体動検知技術により心肺蘇生をした場合に胸骨圧迫を中断するよう指示をしてくれるなどの機能も搭載しています。
さらに、大人だけではなく未就学児童の患者にも使える小児モードボタンの搭載や、日本語だけでなくあらかじめ設定した第二言語に切り替えることも可能。
いざというときのためのAED、クラウド連携によってさらに心強くなっています。買い換えや新規導入の際、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、使い方動画(成人用、未就学児童用)が公開されているので、ぜひ見ておきましょう。備えあれば憂いなしですよ。
Image: YouTube
Source: フィジオコントロール, YouTube(1, 2)
(三浦一紀)