採用面接の前には誰でもナーバスになるものですが、テンションを高めて不安を振り払うための方法はたくさんあります。面接を受ける会社の下調べや面接でよく聞かれる質問に答える練習は、もちろん必要です。準備ができていれば、それだけ自信を持てますからね。さらに私は、ナーバスになってしまいそうな状況が目前に迫っている時には、ランニング用のプレイリストを好んで聴いています。きっとみなさんにも、そんな自分だけのコツがいくつかありますよね?

けれども、ニューヨーク大学とコロンビア大学が共同で行った研究によれば、この「テンションを上げる儀式」をさらに一歩進めて、採用担当者に会う前に自分の自慢できるポイントを書き出してから、読み上げたほうがいいそうです。

この研究から、自分の大望や野心について2段落の文章を書かされたほうが、ほかの参加者たちから強い影響力を持つ人物とみなされることがわかりました。

また別の実験では、ある人は「自分が他者に対して支配的な力をふるった出来事」を、別の人は反対に「他者から支配的な力をふるわれた出来事」を思い出して説明するよう求められました。

この実験の2日後、参加者たちはまったく別のタスクを行うために再び呼び集められ、グループ内の各人の「ステータス」が測定されました。実験からほんの数日経過しただけでしたが、他者に対して力をふるった時の状況を説明させられた人たちは、逆の状況を説明させられた人たちよりも、「高いステータス」を持つ主体的な人物と評価されました。

つまり、イメージするだけではなく、声に出したり、文章を書いてみたりすることで、自信を高められるということです。

この結果は面接にも応用できます。この研究が焦点を当てたのは、人が最初にどう思われ、それがどう変化するのかということです。面接は第一印象がすべて。面接の準備が終わっていれば、より主体的で強い影響力を持つ人物に見えるように自分のテンションを上げるのは簡単なはずです。

面接を受ける人は、なぜ自分がこの仕事にふさわしいのか、どんな資格を持っているのかといったことを、おそらくすでに書き出していることでしょう。あるいは少なくとも、頭の中では考えたはずです。これらを頭の中のチェックリストにキープしておく代わりに、面接当日の朝に段落のある文章で書き出してください

  • 自分がリーダーになったのはいつ?
  • 前職で何を成し遂げた?
  • 自分には何ができる?

まずは、こうした文章を書いてみましょう(以前におすすめしたように、これまでの業績をリストに記録していれば、この作業はずっと簡単なはずです)。そのあと、それを大声で読みあげて、自分に自信を持つのです。あとは、気分が盛り上がる曲を爆音で聴きながら、本番で面接官をあっと言わせる気分になりましょう。


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Source: The New York University

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文