Motorolaの新しい4端末ハンズオン:高コスパスマホがアップデート、なんちゃってFace IDまで搭載

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  • author 福田ミホ
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Motorolaの新しい4端末ハンズオン:高コスパスマホがアップデート、なんちゃってFace IDまで搭載
Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)

250ドル(約2万7000円)で全部載せとは…!

Motorolaは長年、単に値段相応なもの作りにとどまらず、安くてハイクオリティなスマートフォンを生み出してきました。今回ハンズオンした新しい4端末も、激しくワクワクってほどじゃないものの、そんなMotorolaの伝統を受け継ぐものになっています。

Motorolaが新しく発表したのは計4端末で、250ドル(約2万7000円)の「moto g6」(以下g6)、200ドル(約2万1000円)の「moto g6 play」(以下g6 play)、そしてこのふたつよりさらに安価な「motoe5 plus」(以下e5 plus)、「moto e5 play」(以下e5 play)です(価格未発表)。特にg6はmotoの低価格シリーズにおけるフラッグシップ的位置づけで、デザインや機能といった意味でミドル〜ハイエンドなmoto x4に近い要素を盛り込みつつ、それらをさらに良いものにしています。

「g6」「g6 play」

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
g6 play(左)は背面カメラがシングルの1300万画素、g6(右)はデュアルカメラになっているので見分けが付きます。

moto x4のディスプレイは16:9でしたが、g6は5.7インチの18:9と超ワイドなフルHDです。プロセッサはQualcommのSnapdragon 450、カメラは1200万画素と500万画素のデュアル、前面に指紋センサーがあり、microSDカードスロットを搭載しています。RAMは3GBと4GB、ストレージは32GBと64GBから選べます。背面の素材はカーブしたガラスで、下部にはUSB Type-Cポートとヘッドフォンジャックの両方があります。

ということは、g6のスペックは最近のスマートフォンに必要なものすべてを備えつつ、余計なものはほとんど加わっていません。これまでのgシリーズのデバイス同様、OSとしてはAndroidの素のバージョン(Android 8.0 Oreo)が搭載されています。ただしMoto Actionsも内蔵されていて、端末を持ったまま手首を2回ひねるとカメラを起動、2回振り下ろす動作でフラッシュライトをオン、といったことができます。

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
g6

さらに指紋センサがジェスチャー操作に対応していて、Androidの一般的なソフトウェアナビゲーションボタンの代わりに、指紋センサ上で左スワイプで「戻る」、右スワイプで「最近開いたアプリを開く」、長押しで「端末をロック」といったことが可能です。

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo)

カメラには被写体識別機能があり、特定のランドマークや食べ物といったものを認識してくれます。またデュアルカメラでは一般的となった、特定の被写体にフォーカスを合わせたり、被写界深度を調整したりといった機能もあります。これらも特に目新しいとか革新的というわけじゃないんですが、ミニマルなAndroidに気の利いたオマケが付いてきた感じです。

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
左がg6、右がg6 play

g6のさらにお手頃な弟分、g6 playに関しては、指紋センサーが背面にあり、チップはSnapdragon 427にダウン、画面も1,440 x 720と低解像度、RAMは2GBか3GB、ストレージは16GBか32GB、背面カメラはシングルの1300万画素です。ただバッテリー容量はなぜかg6より1,000mAh増えて、4,000mAhあります。Motorolaいわくg6のCPUのほうがエネルギー効率が良いので、バッテリー容量の差を埋め合わせることができるとしていますが、どうせなら両方大容量のほうがうれしかったですね…。

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
上がg6、下がg6 play

あとはg6 playはポートがUSB-Cじゃなくmicro USBなのも、安易なコスト削減でgシリーズの良いところを打ち消している気がします。でも幸いg6もg6 playも、ヘッドフォンジャックは残しています。だってせっかく安価なスマートフォンを買うのに、そのせいでUSB-C対応のヘッドフォンを買わなきゃいけなくなったら意味ないですからね〜。

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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
左がg6、右がg6 play


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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
後ろに見えるプラスチックでできたレンガの様なものは昔の携帯電話です。


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
g6


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
g6


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
g6


「e5 plus」「e5 play」

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Image:Sam Rutherford (Gizmodo US)
150ドル(約1万6000円)より安くなるかもしれないわりに、e5 plus(左)もe5 play(右)も全然見すぼらしくありません。

次にe5とe5 playについて。携帯キャリア店舗でアンロックされた状態で売られるgシリーズと違って、eシリーズはキャリアから直接買う形です。だから価格がまだ発表されていないのですが、200ドル(約2万1000円)のg6 playよりさらに安くなるはずです。

スペック的には、e5 plusは巨大な6インチの1,440 x 720のディスプレイ、バッテリーも巨大で5,000mAh、CPUはSnapdragon 435、RAMは3GB、ストレージは32GBでmicroSDカードで拡張可能です。超安価になると思われるe5 playの方はRAMが2GB、ストレージは16GB、そして今回発表されたmoto端末の中で唯一、背面がチープなプラスチックです。

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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
左がe5 plus、右がe5 play


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
e5 plus


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
左がe5 plus、右がe5 play


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
上がe5 play、下がe5 plus


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
e5 plus


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
左がe5 play、右がe5 plus


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Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)
e5 plus

今回ハンズオンできた時間は説明を受けている間だけの短いものでしたが、g6とe5 plusのふたつが特に面白いものになっているのがわかりました。

g6は250ドルという価格で、スマートフォンに求めるすべての機能を満たしています。だって顔認証システムまであるんです、といっても3Dで認識するAppleのFaceIDほどセキュアじゃないとは思いますが。一方e5 plusは安いながらも今回の4端末の中では画面もバッテリーも最大で、コスパ最大化を追求する人にとっては魅力的だと思います。発売日ははっきり発表されていませんが、今年の春遅くには買えるとのことです。


Image: Gizmodo US

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)