光の糸が意図になる。最新テックカンファでavexが見せた展示がエモすごかった!

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光の糸が意図になる。最新テックカンファでavexが見せた展示がエモすごかった!

このテックを活用したライブが見たい。

ベルリン発の激アツテックカンファレンスTech Open Air 日本版(TOA)」のレポートは、もうご覧になりましたか? レポートでは展示エリアの一角にあったavexの出展ブースが、なんかもうすごすぎたと書いたのですが、その詳細を改めてお届けしようじゃありませんか。いざ!

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こちらがブースの全体像。はい、です。ブラックボックス。お姉さんが箱にピタっとくっついてますが、何をしているんでしょう?

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箱にはこのようにのぞき穴がありまして、ブースを訪れた人は皆この穴から箱の中を覗こうとしていました。それにしても、この点線+こののぞき穴の位置は……。

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やっぱり、スマホがジャストサイズ! この展示はスマホを使って箱の中で繰り広げられるパフォーマンスを見るという構図になっているんですね。見せ方もアート的ですなぁ。

のぞき穴から撮影した、圧巻のパフォーマンスの様子はこちら。

踊るダンサーに、降り注ぐレーザー光線。じつはこれ、ダンサーの動きをリアルタイムにトラッキングしていて、その動きにレーザーが追従してるんです。なんともテッキー極まるパフォーマンスですが、どうしてこんな展示をしたのか、気になりまくったので開発チームにお話を伺ってみました。

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「技術的には、センシングとモーションキャプチャーとレーザーを使ったもので、レーザーがダンサーの動きを追っています。でも、しばらくするとレーザーがダンサーを操っているように見えてきて、マリオネットのように見えてくるんです。それはレーザーという電子的な糸によって動かされた意識的な動きなのか、それとも無意識なのか。そうしたアートパフォーマンスとなっています」

もうね、これを聞いた時は膝をパァンでしたよ。なぜかって、この展示のタイトルが「i_to」なんです。光の糸と意識の意図、さらにはベルリンにつながる糸のトリプルミーニングになっているのですッ!

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ダンサーの身体には17点のモーションキャプチャー用のトラッカーと、ジャイロセンサーが設置され、パフォーマンス前にキャリブレーションしているとのこと。キャプチャーにカメラを使っていないと聞いて驚きました。

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このひらひらした衣装は、全身に装着されたトラッカーを隠すためでもあるのかな。

ダンサーの動きを元にレーザーが動いているはずが、ずっと見てるとレーザーの動きにダンサーが合わせているように見えてくる。その逆転現象に、意識性というテーマが込められてるんですなぁ。そうしたテーマにテックの切り口で挑むというのが、いかにもTOAの展示らしくてもーエモエモでしたよ。

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ちなみにこの展示自体もアートの一環で、はじめはスマホのカメラからしか見えなかったのぞき穴がだんだんと拡張していって……。

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最後にはフルフェイスオープンし、立ち見客全員で見れるようになりました。この展示、もっと色んなところに出してほしいと心から思います。

欧州最大級のテックカンファレンスが日本でも!「Tech Open Air 日本版」をレポート

イノベーションの「今」をありありと感じました。「Tech Open Air(TOA)」は、2012年よりベルリンでスタートしたテック・カンファレン...

https://www.gizmodo.jp/2018/04/toa-japan2018.html


Photo: ギズモード・ジャパン編集部
Source: Tech Open Air 日本版

ヤマダユウス型