元タレントの庄司祐子さんが文春報道を否定「キャバクラヨガではなく、健全なヨガ」

    報道後、様々な影響があった

    「8年会社をやっていて、真面目に経営してきているのに、本当にいい迷惑。営業妨害です」

    「ポジティブスターヨガ」代表の庄司祐子さんは週刊文春の報道に憤る。

    庄司さんが経営するヨガサロンは、4月25日発売の週刊文春で、林芳正文部科学大臣が公用車で通う「"セクシー個室"ヨガ」として報じられた。

    庄司さんは自身の経歴が「元AV女優」ではなく、経営するサロンも「"セクシー個室"ヨガ」「キャバクラヨガ」と書かれるようないかがわしいものではないとBuzzFeed Newsに話す。

    元AV女優ではなく、元グラビアアイドル

    庄司さんはグラビアアイドルとして活動していた26歳のとき、手に職をつけたいと会社を立ち上げ、27歳の時にヨガの仕事一本に絞った。

    「もともとグラドルで、ヌードまではやっていました。深夜番組でもAV女優の方と一緒に出ていたので、誤解をされるのはしょうがない。ただ調べてから書くのだったらいいのですが、全くその辺の情報をデタラメを書いている」

    文春の記事中でAV女優の根拠とされているのが、庄司さんが以前に出演した『背徳の囁き 美人妻・よろめき堕ちてその果てに』『ヨガエステティシャン由紀子の憂鬱』の2作品。

    作品の中で庄司さんはヌード、されに濡れ場を披露している。製作はアダルトビデオを手がけるメーカーで、共に成人指定作品だが、Vシネマに近くアダルトビデオではないという。

    「ヌードや濡れ場シーンはありますけど、そこはストーリーがあってのお話。作品で脱いでいる女優さんなんてたくさんいます。それだけで勝手に元AV女優と書かれちゃって。ネットで検索すると今は18禁となっているから、一般の人はAVと勘違いしちゃうかもしれませんけど、違います」

    「そういう職業(元AV女優)の女の子がヨガをやっている、イコールちょっとエッチなんじゃないか、やましい風俗まがいじゃないかと記事には書かれていますけど、そういうのは私だけでなく、元AV女優の方に対する職業差別だと思います」

    報道後、庄司さんのもとには知らない人間から「裸でヨガしてるんですか」「スタジオでは水着でやってるんですか」とのセクハラメッセージが送られてきた。

    キャバクラヨガではなく、健全なヨガ

    経歴以上に強調したのが、「ポジティブスターヨガ」があくまで健全なヨガサロンである点だ。

    庄司さんは4月にフジテレビ系のバラエティー番組「出川哲朗とバリバリウーマン」に出演した。

    番組では客とLINE交換を行うこと、容姿の美しい女性インストラクターが多いことなどから司会の出川哲朗から「キャバクラヨガ」と呼ばれた。

    文春の記事でもこのテレビの内容が触れられ、庄司さんのヨガサロンがキャバクラのような場所であるとしている。

    庄司さんは番組で「キャバクラヨガ」と呼ばれた際に否定しなかった理由について「私が『違います、違います』としたら、スタジオがシーンとなるじゃないですか。なので『美人の子が多いので、あはは』と話し、否定はしませんでした」と語る。

    インストラクターと客とのLINE交換については認めたが、キャバクラ的な営業のためではなく、次の予約を取る連絡に使用しているという。

    「お客様に予約の連絡をメールアドレス、電話、LINEのどれにしますかと聞くと、ほとんどの方がLINEとなります」

    「インストラクターの先生はそれぞれ個人事業主。『ポジティブスターヨガ』の主催なので、私が予約をとる場合はあるんですけど、お客様がその先生がいいとなれば、名刺を渡すので、直接連絡はしてもらっています。やましいことではなく連絡ツールです」

    別のヨガスタジオで働く女性インストラクターに確認したが、他のスタジオでもLINEでの個別の予約確認はあり、特殊なものではないという。

    出演した番組、さらに文春の記事内でも顧客と食事に行くと書いてあるが、この点についても認める。

    「8年間もやってますし、お客様と仲良くなったら、たまにはご飯に行きましょうよとなる。嫌な人でなければ行くし、ちょっと違うなとなれば行かない。全員とは行ってませんよ」

    インストラクターが元グラビアアイドルなど美人揃いなことについては「もともと芸能活動をやっていたので、友達が可愛い子ばかりなんです。だから、たまたま可愛い子が揃っちゃって。けれど男性の場合は1対1のパーソナヨガなんで、可愛い人がいる方が嬉しいじゃないですか。だから可愛い子をコンセプトにしています」と説明する。

    インストラクターは独身だけでなく、子供をもつ人など様々だ。

    文春記事では女性は3000円だが、男性は1万1000円という値段についても書かれたが、女性はグループレッスン、男性はパーソナルレッスンに加え、頭と手のマッサージがつく。

    「男性の方はグループレッスンを嫌がりますね。男ばかりの中でやりたくない、かといって女性の中でポツンとやるのも嫌じゃないですか。お尻見てるのかなと思われちゃうかもしれない。純粋にヨガをやっていても女性の目が気になるという方も多いので、男性はマンツーマンの形をとっています」

    「男性はパーソナルレッスンで、頭と手のマッサージがあるからちょっと高くなっちゃうんですけど、恵比寿とか都内であればどこも8000円から1万円くらい。相場じゃないかなと思います」

    庄司さんが文春の記事で間違っていると指摘するのがオイルマッサージ。いかがわしいイメージを掻き立てるが、実際使っているのはハンドクリームだという。

    「オイルマッサージではなく、ハンドクリームなんですよ。これ、オイルですか? 文春の記者の方は実際に隠れて来て、レッスンも受けているのに、嘘ばっかり書いて。変なこと一切ないのに酷いなと思います」

    スタジオでは庄司さんの母がいることも多く、セクハラがないかなどをチェックしているという。

    「部屋のすぐ側にスタッフがいますし、お母さんもスタジオにいるので、安心です。お母さんが横にいるの場所でやましいことするわけないじゃないですか(笑)」

    「謝罪や訂正文を載せてほしい」

    文春の報道後、インストラクターの数人からホームページからプロフィール写真を外してほしいと声が上がった。

    庄司さんはスタジオ以外にも病院や施設、デイサービスでお年寄りにヨガ教室を開くほか、赤ちゃんとのベビーヨガやキッズ向けのヨガも行っている。

    「本当に健全な活動をしているのに、ああいう風に報じられて。取引先からクレームが来るかもしれません」と危惧している。

    現在、取材が殺到しており、弁護士を通して週刊文春に対する正式な抗議は行えていない。

    「5月9日の発売号で訂正や謝罪があればいいですし、それが全くなくスルーであれば法的措置に訴えたいなと思ってます」

    一方、「週刊文春」編集部はBuzzFeed Newsに対して、次のようにコメントしている。

    「『キャバクラヨガ』、元AV女優の記述の理由につきましては、4月25日発売の『週刊文春』誌面で事実に基づいて説明している通りです」

    「庄司氏の謝罪、訂正要求につきましては、小誌にそのような申し入れは、現時点で届いておりません。また、事実関係は記事にある通りですので、謝罪、訂正を掲載する予定はありません」

    BuzzFeed JapanNews