ついに来た。VRのテレビ・シリーズ6本をSamsungがローンチ

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  • author 塚本 紺
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ついに来た。VRのテレビ・シリーズ6本をSamsungがローンチ
Image: Pilot Season in Samsung VR Video / YouTube screenshot

...ちょっと面白そうじゃない。

VRゲームはじわじわと普及しつつあり、「いずれVRがゲームのメインストリームとなるのか」と思わせられます。が、動画視聴という点ではVRはまだまだ、今後のメインストリームとなるような勢いは見せていません(ドキュメンタリーを中心に挑戦されているものの)。

そんな中でGear VR向けのサービスとしてSamsung(サムスン)が発表したのが、6つの新しいVRオリジナル・シリーズです。選ばれたインディー・フィルムメーカーたちがサムソンから資金を受け取り、必要に応じてサムソンの360 Roundカメラも使って制作したとのこと。それぞれのドラマがどのような物語を見せてくれるのか、まとめられた予告編がこちらの動画となっています。

Video: Samsung U.S. Newsroom/YouTube

詳しい説明はこちらのサムスン公式ページで読むことができます。

普段気にしないデザインに潜んでいる歴史、科学、テクノロジーなどを紐解いていくという「&Design」、未来のニューヨークを舞台に、イギリス出身のロボット警官二人組を描くSFコメディ「Bro Bots」、フロイトが取り組んだ夢分析をケーススタディのように順に追っていく「The Interpretation of Dreams」、2150年の地球に住む人々が直面している「地球を去るか、残るか」という選択を描く「Lightcatcher」、実在するロケーションを舞台に「隠されたシュールなサプライズを探す」という「Sam's Surreal Gems」、そして生誕から死までをVRアニメで描いた「Voyages - Pilot」の6つとなっています。VRというコンセプトも相まって、なんとも哲学的な内容が多いのが興味深いですね。

サムスンのGear VRを持っていれば、Oculus Storeへ行き、サムスンVRサービスの「Pilot Season」セクションに行くとダウンロードできるはず。

通常のテレビドラマや映画の場合は「VRにすれば魅力が増える」という単純なものでは無さそうです。スティーヴン・スピルバーグ監督も「視聴者が『何を観るか』に始終するようになると、監督が伝えたいストーリーがないがしろになるかもしれない」とVRに対しての危惧をガーディアンに語っています。だからこそ、新しい発想でVRの魅力を引き出せるビデオコンテンツを生み出すことが求められているのですね。今後の展開に期待です。


Image: YouTube
Source: Techradar

(塚本 紺)