中国の仮想現実SFテーマパークが最貧困地域にオープン

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中国の仮想現実SFテーマパークが最貧困地域にオープン
Image: CGTN/YouTube

これはぜひとも行ってみたい。

かつてお伝えしていた、750トンのロボットがそびえ立つ仮想現実SFテーマパーク「East Science Valley-Science fiction theme park(東方科幻谷)」が、中国の貴州省貴陽市にてオープンしました。

ここには宇宙ツアーやローラーコースターにシューティング・ゲームなど、35種類のアトラクションが用意され、どれもがVRゴーグルをかぶって楽しむものとなっています。外観も宇宙基地っぽくてイカしてますよね。

Video: CGTN/YouTube

建設費には約1,690億円が充てられましたが、実際は514億円ほどで完成したそうです。広さはおよそ1.3平方kmなので、ザックリと東京ディズニーランドの3倍の面積という感じになりますね。

ここの運営をしているCEO、Chen Jianli氏は動画でこう話しています。

中国でのテーマーパーク建設は、競争が激化しています。私どもは伝統的な遊園地にて、顧客にVRやARといった現代技術で、斬新な体験をお届けします。SFテイストは、そのフィーリングを提供するのに重要な役目を果たすのです

VRローラーコースターはシックス・フラッグスの「スーパーマン・ライド・オブ・スティール」など、今では珍しいものではなくなりつつあります。とはいえすべてがVRというのは世界初のテーマパークであり、SFをテーマにしたものも中国では初めての試みです。しかも建造されたのは、中国でも最貧困の地域。今後は観光客を多く呼び込み、テクノロジー中継地点として発展し、地元が少しでも潤えば一石何鳥にもなります。

中国政府が支援しているシンクタンクのCCIDいわく、中国では2020年までに、VRを使ったエンターテイメント産業が約8,500億円規模に急成長するだろうとのこと。VRはさまざまな分野で利用されることになりますが、動画にあったように観光の分野でも多用されることになるでしょう。

中国は肖像権的にアレなテーマパークが多いことで知られていますが、今後はそれらもVR化が進んでいくのかも? 心のどこかで、予想の斜め上をいくことを期待する自分がいます。



Image: YouTube
Source: YouTube via DIGITAL TRENDS

岡本玄介