ただの紙が板タブに!
メモ帳やノートに書いたテキストが自動でデータ化されるスマートノート的なジャンルがありますが、もしすべての紙でそれができたとしたら? ただの紙に書いたテキストや絵をリアルタイムにトラッキングすることに成功した事例が報告されています。
SlashGearによると、カーネギーメロン大学は「タッチセンシティブペーパー」の開発に成功したのこと。この大学は「Electrick」という、なんでもタッチセンサー化する塗料の開発にも成功しており、タッチセンシティブペーパーにはElectrickの技術が活用されています。仕組みとしては、カーボン塗料で被膜した紙に電極を配置し、ペンの触れた位置周辺の電圧変化から位置を把握するというもの。電界トモグラフィーとかいう技術みたいですよ。
1枚のタッチセンシティブペーパーを作るコストは、0.3ドル(約32円)未満。アナログ入力のデジタル化はいろんなところで始まっていますが、専用のデバイスやアプリが必要だったりでコスト高になりがちなところを、低コストでやり遂げたのは大きな一歩な気がします。お絵描きよりもマークシートとかのほうが向いてるかな。
HMIに関する国際会議、CHI 2018ではさらに詳しく紹介されています。パルプ・ノンフィクションというネーミングも粋ですね。