昔、子どもを寝かしつける時に忍び足をよくやっていました。子ども部屋で、赤ちゃんのまぶたがゆっくりと閉じるまであやし、それからそっとベッドを離れ、ドアを静かに開けてすり抜けます。部屋から出るとホッとして、夫と音を立てずにハイタッチをして、世界中の親と同じく「とにかくこのまま寝て」と祈ります。

赤ちゃんを寝かせるテクニックが裏目に出ることも

赤ちゃんが生まれたばかりの多くの親が、自分の赤ちゃんを寝かしつける似たようなテクニックを使っています。船酔いを感じるくらいまで赤ちゃんを揺らしたり、哺乳瓶をしゃぶらせて、赤ちゃんがコクリコクリとしはじめた瞬間に口からはずしたり。赤ちゃんをベビーベッドに運んだら、首に抱きつかれたまま眠ってしまって、首が曲がって大変なことになった親もいます。

しかし、あとにわかったことですが、このような親なら誰もがやっている行動が、結局は裏目に出るのです。『Precious Little Sleep: The Complete Baby Sleep Guide for Modern Parents』の著者Alexis Dubiefは、赤ちゃんを持つ親に理解してほしいことがあると言います。

新生児は、揺らされたり、ミルクを飲まされたり、抱っこされたりして問題なく眠りにつきますが、生後4〜8カ月の赤ちゃんをそうやって寝かしつけるのは間違っています。

赤ちゃんが、もっと揺らされたり、ミルクを飲まされたり、抱っこされたりしてもらうために、一晩に5〜8回目をさますのです。当然、親は「前はこれでうまくいっていたのに」と困惑します。では、どうして効かなくなってしまったのでしょう?

Dubief曰く、原因は物の永続性にあります。

乳幼児の脳は急速に発達しています。子どもが本当に小さな赤ちゃんであれば、完全に寝かしつけて、こっそり抜け出すのに頭を使う必要はありませんでした。しかし、赤ちゃんは文字通り日々成長し、賢くなっています。親がそこにいたのに、今はいないということを覚えています。一晩に5〜8回、赤ちゃんの睡眠が浅くなると、毎回泣いて“どこにいったの?帰ってきて!”と言うのです。

Dubiefはこのように説明しています。

自分の寝室で自分が眠っているとします。数時間後、目を覚ましたら庭にいました。寝返りをうって芝生の上で眠ってしまっただけだと思いますか? それとも、起き上がって叫ぶでしょうか?

赤ちゃんを寝かせる方法

この問題を解決するには、赤ちゃんが起きている間にベッドに連れていくことです。

赤ちゃんが一晩中起きているときは、眠っている間に環境が変わったことで驚かせたくないでしょう。

たとえば、

  • 指をしゃぶっていたのに、起きたらしゃぶっていない
  • 音楽が流れていたのに、起きたら流れていない
  • お母さんに抱っこされていたのに、起きたらお母さんがいない

などです。起きた時もすべてがまったく同じであれば、赤ちゃんは落ち着いています。

赤ちゃんが起きている間に眠る環境に置くというのは、当然ながら言うのは簡単ですが、実際にやるのは難しいものです。しかし、不可能ではありません。Dubiefは、本やブログの中で、年齢別の寝かしつける方法をいくつか紹介しています。

基本的に睡眠に問題がある赤ちゃんもいるかもしれませんので、どんな子どもにも当てはまる解決法ではないかもしれません。しかし、私は早く知っておきたかったと思いましたし、知っておいたほうがいい大事なことだと思います。また、Dubief曰く「このような浅い睡眠習慣は、大学生になるまで、もしくは親の助けなしで子どもが眠れるようになるまで続く」そうです。


Image: shutt2016/Shutterstock.com

Source: Amazon

Michelle Woo - Lifehacker US[原文