レビュー

4分割画面で4人同時に作曲することができる「KORG Gadget for Nintendo Switch」で実際に曲を作ってみた


2018年4月26日にリリースされたNintendo Switch用音楽制作ソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」は初心者でも自分で驚くほど本格的な作曲ができるだけでなく、1台のNintendo SwitchとJoy-ConまたはProコントローラーが4ペアあれば最大で4人のプレーヤーが一緒になって曲を作り上げる「マルチプレイモード」を楽しむこともできます。実際にプレイしてみるとどんな曲ができるのか、編集部員が集まって合同作曲してみました。

KORG Gadget for Nintendo Switch - MUSIC PRODUCTION STUDIO | KORG (Japan)
http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget_for_nintendo_switch/

GIGAZINE編集部の会議室に、音楽のバックグラウンドがバラバラな編集部員を召集。今回は、Nintendo Switchからの映像出力をプロジェクターに入力し、スクリーンに投影してプレイしてみることにしました。


マルチプレイモードでは1つの曲をじっくり4人で作り上げることも可能ですが、今回は限られた時間で曲を作ってしまわないといけない「時間制限モード」でプレイしてみることにしました。ソフトのホーム画面で「時間制限モード」を選択して「A」ボタンで進みます。


制限時間は、初期状態では5分が設定されており、1分~10分まで1分刻みで設定することが可能。時間を選んで「A」ボタン。


そして次の画面で、1画面で全員が一斉に作業する「1画面」か、画面を4分割してそれぞれ個別に作業する「4分割 画面」を選びます。4人でプレイする場合は圧倒的に4分割画面が便利なので、そちらを選んで「A」ボタン。


「A」ボタンを押した瞬間にカウントダウンが始まり、プレイがスタート。スタート直後の画面では、全員がガジェット(楽器)を選ぶところからスタートします。この時、たとえば「全員がドラムを担当してしまう」というような事態に陥らないように、事前にパートをしっかり決めておくのがオススメ。


作業中の画面の一例はこんな感じ。1台のNintendo Switch上で完全に独立した4つの画面が動いており、各プレーヤーが自由に曲を作ることができます。ただし、4人で使えるガジェットの最大数は16個となっていました。


ということで、実際に作曲してみた様子を抜粋したムービーがこちら。今回は、普段から音楽を演奏している編集部員とそうでない編集部員の合同チームで作業し、5曲程度を作ってみたところ、最終的には初めてのチャレンジとは思えないほどの曲パターンを作ることができました。1プレイ5分ほどで完結するので、4人でワイワイ楽しみながら遊べ、しかも最後には曲が形になって残るというオマケ付きのマルチプレイモードは、暇つぶしからちょっとした音楽制作まで幅広く活用できそうです。

4人で一斉に作曲できる「KORG Gadget for Nintendo Switch」のマルチプレイモードで作曲してみた - YouTube


実際に4人でプレイしてみると、自分とは感性が異なる人の音が入ることで一人で時間をかけて作った時とは全く違う方向に物事が進む様子が興味深く、また別ののめり込み方をしている自分に気がつきました。今回は音楽未経験者を交えてのプレイだったのですが、そんな背景からたまに「サプライズ」が飛び出すのも面白いところ。この記事を担当した編集部員のように少し音楽をかじっている人はつい「曲のキーがCだから、のせる音は白鍵を中心に、最初の音は5度のソか3度のミ、意表を突いてラにしてみるか……」などと理論から危なげのない音を選んでしまいがちですが、そんなことは関係なく音を入れてくることで「え!?いまの何??」という意表を突いた雰囲気が飛び出してくることが楽しみの一つになりました。

さらに、その意表を突いた音に対して「じゃあこっちはもっとスゴいのを入れてやるか……!」とテンションが上がり、まるで本当にスタジオに入って音で攻めあっているように感じる瞬間もありました。もちろん、常にそんな雰囲気になるということでもなく、時には10分以上かけて作ったパターンがモノにならなくて「これ、どうまとめたらいいのか……」と途方に暮れる時も。しかしそんな時は「次!」と、気持ち良くリセットして新たなパターンにみんなで挑戦する……そんな緊張感と楽しみをKORG Gadget for Nintendo Switchのマルチプレイモードでは味わうことができました。

また、楽しみの理由の一つは、テンポ120で4つ打ちのキックドラムがずっと鳴り続けることによる、心地良いトランス感だったのかも。状況が許せば、低音を増強するサブウーファーを活用してキックとベースをドスドスと鳴らし、ビートに体を揺らせながらワイワイ楽しむのがオススメです。

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in レビュー,   ソフトウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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