卓上が『スター・ウォーズ』の戦場になる。フィギュアを使って対戦できるミニチュアゲームで遊ぼう!

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卓上が『スター・ウォーズ』の戦場になる。フィギュアを使って対戦できるミニチュアゲームで遊ぼう!
Photo: 傭兵ペンギン

待望の新作映画『ハン・ソロ』の公開まであと約2カ月(日本は1カ月遅れるので……)となり、スター・ウォーズ熱が高まってきているはず。

こうなってくるとカッコいいフィギュアなんかのグッズが欲しくなってきてしまいます。そこで今回はそんな『スター・ウォーズ』のファンにオススメしたい、フィギュア(ミニチュア)を使って対戦するミニチュアゲームをご紹介いたします!

ミニチュアゲーム:ミニチュアとジオラマを使って戦場を卓上に再現して遊ぶシミュレーションゲームで、ボードゲームやTRPGの親戚にあたるアナログゲームの一種。多くの場合、命中などの成否の判定にダイス(サイコロ)を使い、射程や移動に定規的なものを使うのが特徴。


X-Wing Miniatures Game

Video: Fantasy Flight Games / YouTube

まずは『スター・ウォーズ』の宇宙戦闘機同士のドッグファイトを再現する「X-Wing Miniatures Game」。映画でお馴染みの機体に、アストロメク・ドロイドやプロトン魚雷などを装備してカスタマイズし、中隊を編成して対戦するというゲーム。

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Photo: 傭兵ペンギン

TIEファイターやXウィングがだいたい5cmくらいと小さめのサイズで、全て完成品の塗装済みミレニアム・ファルコンといった有名機体から、M12-Lキモジラまで出てくるコアなファンにはたまらないラインナップで、多少デフォルメはされていますが、造形のクオリティはしっかりしています。そのためゲーム目的でなくコレクション目的でも嬉しいアイテムです。

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Photo: 傭兵ペンギン

ルーク・スカイウォーカーやダース・ベイダーはもちろん、ダッシュ・レンダーカイル・カターンなど、ちょっと懐かしいゲームに登場したパイロットもたくさん登場し、ゲーム内でそれぞれその特徴を表した能力を持っていたりします。反乱軍や帝国軍だけでなく、賞金稼ぎや悪党たちの勢力もあるのも『スター・ウォーズ』っぽくって楽しいところ!

ゲームとしてはパイロットの操縦技術によって順番が変わる変則的なターン制のシステムです。機体ごとの攻撃範囲や機動力の違いもあるので相手の軌道を予測しながら死角に回るのがキーで、白熱するドッグファイトが楽しめます。

基本的なルールの分量が非常に少なく、ボードゲームやTRPGで遊んだことがない人でもサクッと遊べるのも魅力の一つ。日本語版はありませんが、有志による翻訳が進んでいます。

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Image: Amazon

スターターセット(コアセット)にはXウィング1機とTIEファイター2機を収録。反乱軍vs帝国、レジスタンスvsファースト・オーダーの2種類のセットがあるのでお好みで。たったこれでも十分遊べるだけの分量がありますよ! ちなみに、今年の9月頃に新バージョンが発売予定ですが、ミニチュアは引き続き使えるし今から飛び込んで全然大丈夫なはず……!


Star Wars: Armada

Video: Fantasy Flight Games / YouTube

Star Wars: Armada」は、スター・ウォーズの艦隊戦を再現するゲーム。映画でおなじみの艦をカスタマイズし、ターボレーザーやトラクタービームを装備することで、艦隊を編成して対戦するというゲーム。

こちらも各艦が小さなミニチュアになっていて、全て完成品の塗装済み。コレリアン・コルットから、インペリアル級スター・デストロイヤーまで大小さまざまな艦が登場します。ターキンや、スローン、ドドンナ将軍といった司令官が多数登場し、率いる艦隊全体に特殊な能力を与えていきます。

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Photo: 傭兵ペンギン

また、映画同様、戦闘機も戦闘には非常に重要で、最初に紹介したX-Wing Miniatures Gameよりもさらに小さな戦闘機中隊のミニチュア(未塗装)を艦から出撃させて戦います。

ゲームとしては急に止まったり曲がったりが出来ない宇宙船の艦隊を上手く動かしながら、敵艦隊の動きだけでなく、戦いの展開自体を先読みして集中砲火や修理のタイミングを事前に考えておくのが重要となります。

X-Wing Miniatures Gameと比べるとやや複雑でプレイ時間も長いのですが、巨大な宇宙船の艦隊を指揮している雰囲気が存分に味わえて本当に楽しいゲーム。残念ながら日本語版はありませんが、船がそれっぽく並んでいるだけでもう最高なんですよ。

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Image: Amazon

スターターセット(コアセット)にはコレリアン・コルベットにネビュロンB、ビクトリー級スター・デストロイヤー、さらにXウィングとタイ・ファイターの中隊が収録されています。


Star Wars: Legion

Video: Fantasy Flight Games / YouTube

最後に紹介するのは、『スター・ウォーズ』の地上戦を再現する「Star Wars: Legion」。反乱軍兵士やストーム・トルーパーを集めて、サーマル・デトネーターなどの各種の装備を与え、部隊を編成し対戦するというゲーム。

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Photo: 傭兵ペンギン

こちらは大体人間のサイズが4cmくらいの未塗装・未組立のミニチュアを自分で組み立て、色を塗って遊ぶというゲーム(いわゆるウォーハンマーなどと同じスタイル)で、ゲームとしても模型としても楽しめるというもの。

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Photo: 傭兵ペンギン

数カ月前に発売されたばかりなので、まだ有名キャラが勢揃いというわけではないですが、レイアやハンは発表済みで、スノースピーダーやAT-STなども発売され盛り上がりを見せています。人間のミニチュアに合わせたサイズなので、ビークルがデカいのも雰囲気があって面白い!

ゲームとしては、部隊のリーダーとなるキャラクターがそれぞれ持つ、ゲーム中1度しか使えない特殊な命令(レイアが爆撃を要請したり、ダース・ベイダーが味方の首を締めて部隊のモチベーションをアップしたり)を上手いタイミングで使うのがキーとなっています。

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Photo: 傭兵ペンギン

また、ジェダイ/シスのキャラクターはフォースで敵を押し出したり、敵のビークルをぶった切れるほどめちゃくちゃ強い一方、部隊に投入するためのコストが高いので運用や編成に悩むのも面白いところ。

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Photo: 傭兵ペンギン

ゲーム自体はあまり複雑ではなく、サクッと遊べるタイプ。いまの所、英語版のみで模型要素の好みが分かれるところではありますが、自分オリジナルカラーの部隊を作って遊べるのは、楽しい人にはたまらないはず(もちろん未塗装でも遊べます。実際、ご覧の通り未塗装で遊んでます)。

スターターセット(コアセット)にはルーク・スカイウォーカーと反乱軍兵士、AT-RT、ダース・ベイダー、ストーム・トルーパー、スピーダー・バイクが収録されています。


きっと『スター・ウォーズ』にこんなゲームがあったということはもちろん、ミニチュアゲームというものの存在を初めて知ったという人も少なくないはず。とにかくカッコいいおもちゃをコレクションするだけじゃなく、それでゲームができちゃうという楽しい遊び。ハマる人はきっとハマるので、ぜひこの機会に『スター・ウォーズ』の新しい楽しみ方をお試しください!

ちなみに入手は日本国内のお店での取扱店があるのでそちらが一番オススメですが、Amazon(アマゾン)からの購入も楽ですよ(日本のAmazonは値段がおかしい製品があるので注意)。


Photo: 傭兵ペンギン
Image: Amazon.com(1, 2
Source: FFG(1, 2, 3), YouTube(1, 2, 3), Amazon.com(1, 2, 3

傭兵ペンギン