『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇・オン・ツイッター』第一章「荘子と人工知能」解説
#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』bnn.co.jp/books/9172/ の内容を各章順番に解説して行きます。
2018-05-04 18:08:22『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇・オン・ツイッター』紹介~はじめに - Togetter togetter.com/li/1223876 @togetter_jpさんから #ai哲学塾
2018-05-04 18:35:47#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』第一夜は「荘子と人工知能」です。荘子は紀元前三百年以上前の人ですが、人工知能とどのような関係があるのでしょうか?
2018-05-04 18:10:19#ai哲学塾 僕が荘子に注目するのは、荘子が知というものを明確に否定するからです。「よく考えれば、よい行いができる」ということを誰でも教育されます。知は良いものである、という考えはどこでも聴くことができます。ところが荘子はそれを真っ向から否定するのです。
2018-05-04 18:12:37#ai哲学塾 「良い知が良い行動を生む」なら、知識人は世を救うことができるはずです。しかし、荘子の時代、知識人は戦国時代の各国のブレーンとなりますが、世はより一層乱れて行きます。なぜでしょうか?
2018-05-04 18:13:57#ai哲学塾 荘子は人間が知っている知は所詮、小知であり、本当の知に至ることもなく、限定されたちっぽけな知識を振りかざせば、それはもう、逆にどんどん世は悪くならざるを得ない、というわけです。
2018-05-04 18:15:02#ai哲学塾 現在の人工知能を作る足元の哲学にも、良い思考は良い行動を生む、という哲学が敷かれています。それは誰も疑うことなく敷かれた哲学ですが、この部分に私もまた荘子に倣って、疑問を呈したいのです。
2018-05-04 18:16:01#ai哲学塾 では、考えもしないで、人工知能が行動することができるのか、そもそも考えなしの、人間の行動は何なのか、と言えば、荘子は、それは世界に流れる道に従うのだ、と言います。
2018-05-04 18:21:16#ai哲学塾 荘子によれば、道は太古から世界は貫く流れです。このあたりが、西洋からは受け入れがたい、東洋思想の独特なところですが、老荘思想を貫く道の考えは、現代的に言えば、世界の流れ、ということです。
2018-05-04 18:22:45#ai哲学塾 世界にはさまざまな流れがあり、その流れに沿って動くことで、世界と調和して生きることができる。小賢しい知を振りかざして、人間の行動を自然から切り離して作ろうとする度に、人は過ちを犯して来た、というわけです。こんなエピソードがあります。
2018-05-04 18:23:50#ai哲学塾 水泳の達人に、なぜそんなにうまく泳げるのかと問うと、私は泳ぎはしない、水の流れに沿って身を委ねているだけだ、と言いました。
2018-05-04 18:24:47#ai哲学塾 世界の流れに沿う、そもそも人間がなんとなく感じているこの世界の流れ、世の流れ、人の流れ、大地に宿る流れというものを人工知能が理解できるでしょうか?
2018-05-04 18:25:30#ai哲学塾 しかし、こう問うてしまうことが自体が間違いです。人はあれとこれ、これとあれ、のように、物事を分けて考えます。自分と世界も同様です。水泳をする人と同じように、私は世界という混沌の一部なのです。世界の流れがあるとするなら、私もまたその流れの中にすでにある。
2018-05-04 18:29:57#ai哲学塾 荘子が前提としているのは、一個の存在です。存在である限り、この世界の流れの中にある。考えるだけの人工知能ではなく、存在としての人工知能は、この世界の流れの中に深く捕らわれることでしょう。その時、考えるだけでなく、世界の流れに沿うことがわかるはずです。
2018-05-04 18:31:11#ai哲学塾 それは少し現象学と似ていて、自分と世界を分けない混沌として状況から一筋の流れを見つけることです。
2018-05-04 18:31:38#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』ジュンク堂池袋店さんで、哲学塾で引用された78冊のフェアが開催中です! pic.twitter.com/pEFdp3QiR5
2018-05-03 21:43:22#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』青山ブックセンター六本木店様でも展開頂いています。ありがとうございます。ぜひ、お立ち寄りください。 pic.twitter.com/NLAS1WoySj
2018-05-03 21:47:49