VRで大切なことは、ルールを守ることと信じる力です。
体は現実にありながら、さまざまな世界を「体験」できるヴァーチャルリアリティの世界。ヘッドセットを介して見る世界を、より「体験」というものに近づけるには、視覚以外にもプラスすべきものがありますね。やっぱり、触るってのが大切です。あっちの世界(VR)のモノを、どうやってこっちの世界(現実)で再現すればいいのか…。スタンフォード大学では、こんなものを作っています。
スタンフォード大学の研究室Shape Labが開発したマシンがこれ、ShapeShift。VRでユーザーが「触れる」モノの形を、瞬時に現実で再現します。マシンには、ピンがいくつもとりつけられており、これが上下することで、モノの形を作りだします。丸も四角も車の形も、さらに動くモノだって再現。ShapeShiftは車に乗っているので、あっちの世界の動きにあわせることも、またはユーザーがモノを移動させることも可能。
VRのコンテンツに合わせて、このピンにファーがついていたり、柔らかかったり、冷たかったりすればますますリアルですよね。さらに、ShapeShiftがもっと大きくなれば…。壁一面、床一面にピンがあれば…。VRエンタメ業界に期待しないではいられませんよ。
ただ、このマシンを現実で見てしまったら台無しです。プレイ中は決してヘッドセットをとらないこと、あっちの世界で見て触ったものを信じること。VRに求められるのは、ユーザーのルールを守る力と信じる力ですね。
Image: YouTube via Gizmodo US
Source: Stanford Shape Lab via YouTube
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(そうこ)