宇宙から戻った食べ物を口に入れたのは人類初?
宇宙に向けて飛び立つのはロケットに限らず、今では電気自動車Teslaですらも火星の衛星軌道を飛ぶ時代です。だったらガーリック・ブレッドが宇宙旅行したってイイじゃない?
ということで、気象観測用のゴム気球を使い、お馴染みイタリア料理のサイドメニューを、地球と宇宙の境目だという100km地点に送り届けたYouTuberが登場しました。さらには地上に帰還したソレを食べようというのです。
果たしてそのお味は……?
なるほど。中がちょっと凍ってシャリとしているようです。
ちなみに今回の実験では魚眼レンズを使っていません。一般的にこういう撮影は魚眼レンズを使って地球の丸さを強調させているのですが、普通のレンズ(つまり肉眼)で見ると地球はそこまで丸くなっていないのです。
遥か上空で風船が破裂し、今度はパラシュートで地上に舞い降りるガーリック・ブレッド。トレイに搭載されている無線の追跡装置が信号を送っているので、地上からGPSで追いかけることができます。さらには宇宙空間から帰還した食べ物を、その他の生物から護るべく自動で蓋が閉まるカラクリも採用されているので、食べる瞬間まで美味しさを保ったまま!
ガーリック・ブレッドは予め半分に切っておき、空の旅から戻った半分と地上に残った半分を食べ比べました。残ったほうは変わらず美味しいまま。でも空から戻ったほうは中心部がやや凍っていたのでした。おそらく一度冷凍状態になったものの、帰還中に解凍されたのだと考えられます。
しかし何でまたガーリック・ブレッドを打ち上げたのかって? トム・スコットによりますと、「美味しいから」というのが理由なんだそうです。今回はどっかで買ってきたものではなく、自家製バターとパルメジャンチーズで朝5時に焼いたものを使用したとのこと。
当然ながら、地上100kmまで飛び上がったガーリック・ブレッドはこれが世界初となったのでした。
Image: YouTube
Source: YouTube via MashableAsia
(岡本玄介)