Siriに汚い言葉を使わせよう大会はまだ続く。「Siri, “mother”の意味は?」

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  • author 塚本 紺
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Siriに汚い言葉を使わせよう大会はまだ続く。「Siri, “mother”の意味は?」
Image: tommaso79/Shutterstock

なぜ我々はロボットを馬鹿にしたいのか...

ロボットが自分の質問に応えてくれる...と、Siriの登場に興奮したユーザーたちは「どうやってSiriに汚い言葉を使わせられるか」を競い合ったものです。自分の名前に汚い単語を登録する、汚い言葉が曲名に含まれた曲を再生させる、自分自身に汚い言葉をたくさん含んだメッセージを送って読ませる...小学校の校庭の香りが漂ってくるようなこんな遊びも一段落したかと思いきや、オンライン掲示板Redditで「Siriに“Define mother”(motherを定義して)と聞いたらmotherf*ckerって言うよ」と書き込まれ、盛り上がっております。試してみたらたしかにSiriがmotherの定義として「motherf*ckerの短縮版」とはっきりとマザーファ*カーと言うんです。

こちらはその様子を捉えたビデオ。

Video: deadlykiller27/YouTube

iPhone 5sからiPhone X、iPadまであらゆるiOSデバイスで確認されているようです。「Siriをオーストラリア版に変更してもしっかりとマザーファ*カーと言ってくれる」、とRedditユーザーたちははしゃいでおります。

Video: Alect Prasad/YouTube

なぜこうなったかというと、Siriは単語の定義をオックスフォード辞書から取ってきているようで、そこでは確かにmotherのふたつ目の定義として「motherf*ckerの短縮版(汚いスラング)」とリストされているのです。ひとつ目の定義には4つの意味が説明として並べられているのですが、構造上これらはサブ的な位置として設定されているため、Siriはそれらを全てスキップしてふたつ目の定義を読み上げるようです。

Siriがもっともっと便利であればこんな遊びも廃れてしまうのでしょうが、残念ながらこんなニュースで盛り上がるのが音声アシスタントSiriの現状です。そしてユーザーたちの挑戦心を煽る理由のひとつは、Siriに対して汚い言葉を使うとSiriは叱ってくることにもあります。「自分は使うくせに私が使うのは許さないのか!」という境遇を作りたがっているわけですね。

表面上は小学生レベルの無邪気な遊びに思えるかもしれませんが、このトレンドはSiriだけに限りません。ミズーリ州立大学のコンピューター情報システム教員であるSheryl Brahnam氏によると、AIと人間のやり取りの10%から50%は、(人間相手であれば)ハラスメントにあたるような性質のものだそうです。マイクロソフトのチャットボットTayが一部のユーザーの誘導でナチス的、人種差別主義者発言をするようになった事件も記憶に新しいですよね。

おそらくAppleがこれを修正するのも時間の問題でしょう。そしてユーザーたちは次の方法を探すわけですね...


Image: Shutterstock
Video: YouTube (1, 2)
Source: Ars Technica, Reddit

AJ Dellinger - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)