まーじですか!
と言いたくなるのも当然。IK Multimediaといえばソフトウェア音源の雄ですし、今までにハードシンセを出したことは無かったんですから。しかしこれも時代の流れか、あるいは技術が熟したか、ベルリンで開催された電子楽器の祭典Superbooth2018にて、初となるアナログシンセ「UNO Synth」が発表されました。
あぁ〜アナログの音〜。「UNO Synth」はコンパクトと本物、そしてコスパを謳うシンセで、取り回しの良さが推し要素のようです。それをもっとも感じさせるのが、27鍵のマルチタッチ鍵盤。タッチ鍵盤を採用し、かつアナログシンセのフィロソフィーを秘めたシンセといえばKORGのvolcaシリーズがありますが、あちらのヒットをみれば「UNO Synth」の使い心地もある程度イメージできようというもの。
完全アナログのVCOを2基引っさげ、ノコギリ波、三角波、パルス波、連続可変のPWM、ホワイトノイズジェネレーターを搭載。VCFはMinimoogなどのヴィンテージシンセに多い4poleではなくより減衰の緩い2poleを採用し、LP/HP/BP切り替えが可能。LFOやカットオフを動かす様子はこちらの動画がわかりやすいです。
左部分の4つのツマミで、OSC、フィルター、ENV、LFOを調整していくようですね。タッチのレスポンスもキビっとしてるし、階層もそれほど深くなさそう。アルペジエーターやステップシーケンサーもこれぜってー楽しいやつだし、スピーカーが必要であるにしても、必要十分な機能がポータブルにまとまったなという感じ。
synth3のデモとかバリバリにファットで、とても400gの筐体から出てるとは思えない音してます。本格的に演奏したくなっちゃうから、MIDIやUSBポートが付いてて良かったね。
気になるお値段は、市場想定価格で2万5000円前後、発売日は2018年7月頃。volcaよりもガチめに使えつつ、ラップトップと持ち歩けるピュアアナログシンセとみれば、これは興奮ラインでしょう。この筐体でアナログってところもアツいし、Octatrackなんかと並べて黒マット統一のマシンライブとか、もう間違いなさしかない。超楽しみ!
Image: IK Multimedia
Source: IK Multimedia, YouTube(1, 2), SoundCloud
(ヤマダユウス型)