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無料で利用開始できるSEOツール「SiteGuru」がサービス立ち上げから1年でユーザー数を1000人に増やすまでの軌跡


SiteGuruは誰でも無料で使い始めることができるSEOツールを提供しています。SiteGuruのオーナーであるリック・ヴァン・ハスターレン氏は、サイト立ち上げからユーザーを増やすためにどのような取り組みを行ったのか、どのような経緯でユーザー数が1000人に達したのかを、ビジネス推進ノウハウを共有しているIndie Hackersで紹介しています。

How I got my first 1000 users – RickVanHaasteren – Indie Hackers
https://www.indiehackers.com/@RickVanHaasteren/how-i-got-my-first-1000-users-47d06edc3d

◆Adwords広告
2017年1月のサービス立ち上げ後にヴァン・ハスターレン氏がまず利用したのが、Googleが提供しているAdwords広告だったとのこと。まだまだ商品は完璧とはいえない状態でしたが、ヴァン・ハスターレン氏はまずAdwords広告を出すことで、見込みユーザーがどのような反応を示すのかを見てみたそうです。その詳細は、同じIndie Hackersのエントリ「How I tested my website with 100 real visitors spending just $100」にまとめられていますが、このキャンペーンの結果、SiteGuruは最初の10人のユーザーを獲得することに成功しました。

この時点では有料ユーザーはゼロの状態だったため、費用のかかるAdwords広告を利用し続けることは得策ではないとヴァン・ハスターレン氏は判断。しかし、しばらくはAdwords広告を使い続けながら、別の方法を導入することにしました。

◆ブロガーにサービスを紹介してもらうよう働きかける
SiteGuruは初期ユーザーから肯定的な反応を得ることに成功していたため、ヴァン・ハスターレン氏はSEO分野での有名ブロガーにメールを送ってSiteGuruを使ってみてもらい、そのことを記事にしてもらう作戦を進めました。同時に、類似したサイトにアプローチして紹介してもらうための専門スタッフを雇ってウェブ上で拡散することを狙ったヴァン・ハスターレン氏でしたが、なんとこの取り組みによる成果はゼロ。この結果にはさすがにガッカリしたそうですが、Adwords広告からの新規ユーザーが増えていたことで、この時点でのユーザー数は60人に増加していました。

◆キュレーションサービス「ProductHunt」の活用
2017年8月、ヴァン・ハスターレン氏はウェブサービスやアプリ、ゲームなどの新規プロダクトを発掘できるキュレーションサイトおよびアプリの「Product Hunt」にSiteGuruを投稿して拡散を図りました。

Product Hunt
https://www.producthunt.com/


この作戦は一定の効果をあげており、100人のユーザーを獲得することに成功。この時点でSiteGuruのユーザー数は180人になりました。

◆「StackCommerce」で急拡大
2017年11月、SiteGuruはeコマースにおけるブランド拡大をサポートするStackCommerceに取り上げられたことで急拡大を果たします。StackCommerceから通常の90%引きというキャンペーン価格を出すようアドバイスを受けたヴァン・ハスターレン氏は、その方策に乗ることに。すると、The Next Webなどのサイトからの流入が急拡大し、無料プラン利用者を含めてユーザー数が急拡大したそうです。

StackCommerce
https://www.stackcommerce.com/


StackCommerceでの取り組みは3カ月続けられ、その結果、SiteGuruのユーザー数はなんと750人に急増したとのこと。また、DealFuelやGreeDealsといった類似サービスも利用し、悪くない結果を残したそうです。

◆オーガニック検索からの流入増加・SEO効果
サービス立ち上げから8カ月がたったころ、SiteGuruにはオーガニック検索からの流入数が目に見えて増加するようになったとのこと。トラフィックが増加することで新規ユーザーも増加するようになったことで、当初に比べて必要な労力は減少するようになりました。また、SEO対策も功を奏したとのことで、この段階でのユーザー数は950人。1000人まであとわずかの段階に達しました。

◆サインアップのプロセスを変更
最初の12カ月間は、ユーザーは自身のホームページ1ページ分の分析(ページチェック)をSiteGuruにサインアップすることなく実施することができました。まずは自分のページで効果を試してからサイト全体をチェックできる有償の「サイトチェック」に加入(サインアップ)してもらうことを狙った施策だったのですが、実際にサインアップに至ったコンバージョンレートは全体の5%だけという実態があったとのこと。そこでヴァン・ハスターレン氏は、ページチェックの際にもサインインが必要にするよう変更を加え、サイトチェックへより効率良く誘導する仕組みを作りました。

その結果、コンバージョンレートは5%から20%へと増加し、SiteGuruはついに1000ユーザーの壁を突破することに成功。その後も、ユーザー数は徐々に増加し続けているとのことです。


◆もしやり直せるとしたら?
もし、全てのことを最初からもう一度やり直せるとしたら、という問いに対してヴァン・ハスターレン氏は、「たくさんあるが、『多くの事を全て見せる前に、まずはサインアップしてもらうこと』という最大の学びを生かす」と記しています。未サインアップの状態でサービスの一端を体験させるより、まずサインアップさせてしまうことで、その後のコンバージョンレートを上げて有償ユーザーの拡大を図りたい、というのがヴァン・ハスターレン氏の考えです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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