「家事代行が来るから、掃除をしておかなくちゃ」という昔からある言い回しは、まったくの戯言というわけではありません。本格的な掃除は、仕事としてお願いした人にお任せすればいいのですが、ちょっとした片づけはしておくべきです。

場合によっては、特定の場所だけは掃除しておくべきかもしれません。頼んだ清掃業者が、あなたの家に初めて来る場合は、指示をいくつか準備しておく必要があります。そうしておけば、お互いがさらにハッピーになれるはずです。

家事代行が来る前にやるべきこと

まずは、散乱しているものを片づけます。業者を雇った目的が家の掃除であって、整理整頓ではないなら、家の中をきちんと整理して掃除できる状態にしておくのは、あなたの責任です。前もって整理整頓しない場合は、手をつけなくてもいい場所(や「モノの山」)を清掃業者に伝えましょう(もしくは、整理整頓のプロを雇いましょう)。散らかったものを1部屋に押し込むか、1カ所にまとめるかして、そのスペースは無視するように伝えてもいいでしょう。要は、トレードオフです。広いスペースを徹底的に掃除してほしければ、そのぶんの準備(もしくは代金)が必要になるということです。

次に、少しだけ掃除をします。例えば、特に壊れやすいものや、慎重な扱いが必要で清掃業者に任せられないもの。あるいは、いつまでも居座っている使い捨てコーヒーカップのような、簡単に片づけられるもの(これは単なる礼儀です)。それから、清掃業者が請け負う仕事ではないと合意されているもの。私の場合、皿洗いは自分でするのが好きなので、業者が来るまえに終わらせておきます。清掃業者の来訪が家事のデッドラインになっているのです――これはバグではなく、仕様なのです。

自分の仕事と業者の仕事の境界線がはっきりしない場合は、2つのリストをつくりましょう。1つは、人にやってほしいと思う清掃作業のリスト。もう1つは、自分がやりたいと思う作業のリストです。それを業者に見せるといいでしょう。できれば、作業時間や料金について交渉している時に見せるのがベストです。

注意しておくべきこと

業者が初めて来る時には、家の中全体を案内し、相手の顔を見ながら作業の手順について話し合うのがベストです。それができない場合は、指示を書き出しておきましょう。最初の数回の訪問で思いどおりにいかないことがあっても、怒ってはいけません。他人の家の中を動き回って、手を出すべきものとそうでないものを把握するのは、そんな簡単なことではないのです。

清掃の際には、いろいろなものが動かされることになります。お皿が妙な場所に入っているかもしれませんし、まだ洗うつもりのなかったタオルが洗いもの入れに投げ込まれるかもしれません。それもこれも、すべてあなたが清掃業者にどれくらいのことを求めるか、そしてどれくらいコミュニケーションをとるかにかかっています。変えてほしいところがあるなら、ひるまず丁寧に清掃業者に頼みましょう(作業時間の大幅な延長をお願いする場合は、それに応じて代金を支払いましょう)。


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Nick Douglas - Lifehacker US[原文