メモ

「相互マスタベーション」が男女間のオーガズム格差を解消するという主張

by Valeria Boltneva

「異性愛男性の95%はセックスの最中にオーガズムを感じるが、異性愛女性の場合はその割合が65%になる」ということが、チャップマン大学とキンゼイ・インスティテュートが2017年に発表した5万2000人以上を対象とする共同研究で示されました。カップルのうち片方だけがオーガズムを感じるという状況は、もう片方の不満やフラストレーションをためていく、ということで、その問題解決の方法として「相互マスタベーション」が説かれています。

How mutual masturbation can help close the orgasm gap
https://mashable.com/2018/05/07/mutual-masturbation-orgasm-gap/

作家・コラムニストのDan Savage氏によると、上記の研究で示された「異性愛女性は最もオーガズムの経験数が少ない」という事実は、「異性愛の男女の性行為はうまくいっていない」ということを意味しているとのこと。そんなSavage氏が提唱するのは、同性愛カップルがしばしば行う「相互マスタベーション」を異性愛カップルも行うべきだということ。「同性愛者たちが行う相互マスタベーションを、異性愛者、とくに男性はセックスとしてカウントしません」とSavage氏は語ります。しかし、異性愛のカップルにおいても「相互マスタベーション」の見方を変え、「セックスではないただの慰め行為」ではなく、「メインの性行為」だと見なす必要があるとのこと。このように見方を変えることが、異性愛カップルの性生活を豊かにするとSavage氏は考えています。

by Scott Maxworthy

イギリスでは「性教育は性的な喜びについて教えることに失敗している」という指摘が行われています。このような性教育の失敗に加え、パートナーとのコミュニケーション不足が起こることにより、男女のオーガズム格差が起こっているとみられています。相互マスタベーションは言語を使わないコミュニケーション方法であり、このような問題を解決することにも適しているとのこと。過去の調査から、女性がオーガズムに達するには挿入行為以上のものを必要とすることがわかっており、男性は、女性がどのようにしてオーガズムを迎えるのかを相互マスタベーションを通して学ぶことができるためです。

性教育サイト「Scarleteen」の創始者であるHeather Corinna氏も、女性が男性の目の前でマスタベーションすることの利点について同意しています。相互マスタベーションにおいて重要なのは「自分によって心地いいこと」であり、「相手の気持ちよさのために自分がどう振る舞うのか」ではないためです。

ただし、マスタベーションが文化的に「恥」として認識されている以上、相互マスタベーションに抵抗を感じる人もいるはず。この点についてCorinna氏は、「マスタベーションが恥であるという認識は、『性行為は人、特に女性の喜びのためのものではない』という発想の出どころと同じだということを覚えていてください」と語っています。オーガズムの格差を解消するためには、女性の喜びがどのように扱われるかを変える必要があるとのこと。

by Gribnaya Polyana

パートナーの目の前でマスタベーションすることに対して抵抗のある人に対して、Savage氏は「徐々に慣らしていく」という方法を提案しています。まず、男性パートナーが家にいるタイミングで女性が部屋の扉を閉めて1人でマスタベーションを行います。慣れてきたら一緒の部屋に入りますが、女性は目隠しをして、男性が女性を見ていることを認識できない状態でマスタベーションを行います。これを繰り返して抵抗感がなくなってきたら、目隠しを取って相互マスタベーションを行うとのこと。また、電話越しに性行為を行うことも、視覚的な情報がないため羞恥心がやわらぎやすいとされています。

加えて、Savage氏が異性愛男性に行うアドバイスの1つに「ゲイポルノを見ること」が挙げられます。ゲイポルノでは、男性が性行為の最中にマスタベーションをしている描写がみられるそうです。さらに、Savage氏はゲイポルノから「自意識を強く持ちすぎないこと」も学べるといいます。ゲイポルノでは、相手に触ることと自分自身に触ることが一体として描かれており、相互マスタベーションが自然なものだということがわかるそうです。5月28日のナショナル・マスタベーション・デイを控え、Savage氏は「相互マスタベーションを行うことは、『あなたのパートナーに魅力がない』や『パートナーがあなたに満足していない』ということを意味するものではありません」と語りました。

by Becca Tapert

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in メモ,   Posted by darkhorse_log

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