整理整頓中にはドーパミンが放出されるんですって。
かつての記事「インフォグラフィックでたどるVRの歴史」にも登場した、1940年から続く史上初のフル合成樹脂ガジェット「ソウヤーズ・ビューマスター」。
これは双眼鏡をのぞくようにリール型のフィルムを見るデバイスで、最初は大人向けの教育用として出ました。ですが後に子供用のオモチャに……。その後、全世界で100万個、リールは1.5億本が売れた定番トイなのです。ちなみにこの製品は今でも売られており、スマートフォンをハメ込むVRゴーグル版もあるんです。
そんな「ビューマスター」を25種類、そしてリールを1,500枚集めているというレベッカ・キルブレスさん。彼女はただ集めるだけではなく、綺麗に手入れするのも大好きとおっしゃいます。リールはビニールシートに入れ、本人が“クレイジー”と呼ぶほど膨大な記録が書かれたスプレッドシートで、データ化して整理もしているんです。
40年代のモデルから長い間、コンテンツは赤青の立体写真がメインだったようですね。ですが近年になると『ハリー・ポッター』がモチーフのリールなどもあるとのこと。
元々はテレビのない1939年に、バーチャル世界旅行が楽しめるデバイスとして作られた「ビューマスター」。古いリールはたとえば、ベトナム戦争で消滅した南ベトナムや、今では常識が変わって禁止になった文化が見られるものもあります。まさにデッド・ストックですね。
これまで発売された「ビューマスター」はおよそ30種類。なのでキルブレスさんは残りを探して、日々ebayや骨董屋を回っているのだそうです。
ちなみに筆者も子供の頃、父が外国のお土産で赤いボディーのモデルを買ってきてくれたことがあります。とっくに処分してしまったのですが、この動画を見たら残しておけば良かったなぁと思ってしましました。
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Myra Iqbal - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)