レビュー

9つの職業を使い分けてランダムに生成されるダンジョンをくぐり抜けるローグライクRPG「Tangledeep」が日本語に対応したので遊んでみました

「不思議のダンジョン」シリーズなどで広く知られている、キャラクターを育成しながら、入るたびに形が変わるダンジョンのクリアを目指すゲームはローグライクRPGと呼ばれています。「Tangledeep」は海外産のローグライクRPGで、対応言語は英語のみでしたが日本語対応の要望が多く、2018年5月4日(金)に開発元からベータ版で日本語対応が行われたと発表があったので、実際に遊んでみました。

Steam:Tangledeep


日本語に対応しているのは正式版ではなく、あくまでもベータ版とのこと。Tangledeepのベータ版をダウンロードするためには、まずSteamのゲームライブラリから、「Tangledeep」を右クリックして「プロパティ」を選択します。


プロパティの「ベータ」タブを開き、「参加希望のベータを選択してください」の欄で「beta - Opt-in beta builds!」を選択し、「閉じる」をクリック。


再びSteamのゲームライブラリを見て、「Tangledeep [beta]」となっていることを確認できたらOK。


Tangledeepを起動するとこんな感じ。Tangledeepはデフォルトで英語版になっていますが、右下で日本の国旗をクリックし、ゲームを再起動します。


メニュー部分が日本語で表示されていれば、日本語化は完了です。「最初から」を選択するとゲームスタート。


ゲームの難易度は「英雄モード」「冒険モード」「硬派モード」の3種類があって、ライフが0になったときの状態が異なります。冒険モードは所持金・ジョブポイント・経験値が半減した状態で手元に戻るので、初心者でも気楽に遊ぶことが可能です。一方、硬派モードはダンジョン半ばで一度でも力尽きると、それまで集めたアイテムやゲームの進行度も全てリセットされるという玄人向けの仕様となっています。


続いては職業を選びます。初期状態で選べる職業は9つです。

1.義賊
義賊はナイフを使い、身軽なスキルを多く持ちます。敵の頭を越してジャンプしたり、敵の包囲網をすり抜けて攻撃したりすることが可能です。


義賊がどういったキャラなのかは以下のムービーを見るとわかります。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:義賊 - YouTube


2.植物使い
植物使いは、植物の魔法を使います。植物を使い魔にしたり、ツタやいばらを生やして敵の動きを妨害することが可能です。


植物使いを使ってみた様子は以下のムービーで見ることができます。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:植物使い - YouTube


3.舞踏剣士
舞踏剣士は高い攻撃力と高いクリティカルが魅力です。また、火や氷を周囲にまとって、攻撃を行うことができます。


舞踏剣士を使ってみたところが以下のムービー。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:舞踏剣士 - YouTube


4.聖騎士
聖騎士はスキルによって「怒り」を攻撃に変換することができます。また、ヘビーアーマーをつけることで発揮するスキルも持ちます。

聖騎士が怒りを力に変える様子は以下のムービーで確認できます。



ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:聖騎士 - YouTube


5.武道家
武道家は徒手空拳で戦うスタイル。とにかく攻撃力の高い技とスキルを使います。また通常攻撃は左右の拳が二段ヒットするようになっています。


武道家がダンジョンの強敵をスキルを使いながらぼこぼこにしていく様子は以下のムービーで見ることができます。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:武道家 - YouTube


6.狩人
弓矢を使う狩人は遠隔攻撃が可能です。また、ワナを使って不利な状況を打破することができます。


狩人で弓矢を放ったりワナをしかけたりする様子は以下のムービーで見ることができます。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:狩人 - YouTube


7.スペルシェイパー
スペルシェイパーはいわゆる魔法使いにあたる職業。火や氷の魔法を使うことができ、魔法の形もスキルによって自由に変えることが可能です。


スペルシェイパーが魔法を使う様子は以下のムービーで確認できます。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:スペルシェイパー - YouTube


8.エッジセイン
エッジセインは歌を力に変えることができる戦士です。防御力や攻撃力を歌スキルによって増強しながら攻撃を行います。また歌いながら攻撃することで歌の効果や持続時間を増幅することも可能で、立ち回りが特に重要になるキャラと言えます。


エッジセインを使ってダンジョンを進めるところは以下のムービーで見ることができます。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:エッジセイン - YouTube


9.ソウルキーパー
ソウルキーパーは、精霊の力を使って攻撃を行ったり使い魔を呼んだりする職業です。敵を倒すとスタミナやエナジーを回復できる「鬼火」を落とすのですが、ソウルキーパーはこれをスキルに応用することができます。また、通常攻撃は弩弓なので、狩人には及ばないものの遠隔攻撃も可能です。


ソウルキーパーを実際に使うとどんな感じかは以下のムービーを見るとわかります。

ローグライクRPG「Tangledeep」ジョブ紹介:ソウルキーパー - YouTube


なお、これらの職業はゴールドを支払うことでゲーム中でも転職が可能です。死んでしまわない限り、転職しても取得したスキルは消えないので、ゲームをやりこむことで自分好みのキャラクターを育成することが可能です。また、状況や気分に応じて9つの職業を使い分けることもできます。

以上の9つから初期の職業を選んだら、名前を入力して、「CONFIRM」を選択。名前を決めかねる人は「RANDOM」をクリックすれば自動で名前をつけてくれます。


特技を2つ選んだら、完了を選択。これでゲームが始まります。


スタート地点はリヴァーストーン村。


村の広場にいた人に話しかけてみたところ、ヒトではなく異常なテンションを見せるネコのアイテム屋でした。ゲームテキストの日本語翻訳は読んでいて違和感を覚えないぐらいに自然で、ノリのいいセリフもしっかり訳せている印象です。


橋を渡ったところにある洞窟からダンジョンに進むことができます。ダンジョン内部はランダム生成で、入るたびに構造が変わります。


ダンジョンに潜ってみるとこんな感じ。周囲は暗くて、いまいる小部屋以外は見えず、フロア全体を見通すことはできません。中央下の赤いゲージが体力で、緑色がスタミナ、青色がエナジーを示しています。スタミナとエナジーはスキルを発動すると減っていきますが、敵を倒すと落とす鬼火を拾うことで回復できます。ジョブごとに得られるスキルは右下のスロットに表示され、キーボードの数字キーに対応しています。


宝箱やイベントが待ち受けるサイドエリアもランダムで登場します。


歩き回ることでお腹が減り食料が必要になる「空腹度」の設定はありませんが、減った体力は自然回復しないので、体力減少時は持ち歩いている回復薬を飲むか、料理を食べなければなりません。回復薬や料理が尽きてしまった場合は、「ワープポータル」を選択することでいつでも村の広場に戻ってくることが可能です。ワープポータルは無料で何度も使えますが、ダンジョンから村の広場までのワープポータルがつながるには数ターン必要となるので、余裕のある時に戻ってくるのがおすすめです。


装備画面はこんな感じ。装備品は耐久力が設定されておらず、ダンジョン中の宝箱や倒した敵から手に入れることができます。アイテムにはお得な能力が付与されていることも。


ジョブのスキルは敵を倒すと得られるジョブポイント(JP)を消費して取得します。取得したスキルは左のスキルスロットに入れて管理します。


Tangledeepの作者は「風来のシレン」シリーズの大ファンとのこと。しかし、「9つの職業を使い分けることができる」「いつでもダンジョンから帰ってくることができる」「空腹度はなく、体力は自然回復しない」などの点で、Tangledeepは「風来のシレン」シリーズとは全く異なるゲーム性となっています。ファンタジーな世界観やスキルの入れ替えなどもあって、プレイしているとローグライクRPGというよりもネットゲームのような感覚。ダンジョンへ潜って敵を倒しキャラクターを育てるハックアンドスラッシュの要素もあり、ダンジョンからいつでも帰ってこれるなど親切な設計となっており、ゲームに慣れていない人からローグライクRPGファンまで楽しめる作品となっていました。

記事作成時点で日本語に対応しているのはベータ版のみですが、Tangledeepは小まめにバグ修正や調整も行われていて、2018年夏にはNintendo Switch版の提供も予定しているとのことで、今後の展開にも十分期待できます。

TangledeepはSteamから、税込1480円で購入できます。

Steam:Tangledeep

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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