恐怖の映画体験...『ピーターラビット』に集まった親子がホラー映画の予告編を見せられる

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  • author 中川真知子
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恐怖の映画体験...『ピーターラビット』に集まった親子がホラー映画の予告編を見せられる

いやーこれはキツい。

5月18日公開の実写版『ピーターラビット』は、やんちゃなウサギのピーターと愉快な仲間が、となりに引っ越してきたロンドン育ちの潔癖症マグレガーさんを振り回すドタバタハートフルコメディ。絵的にも内容的にもファミリー向けの作品です。

レーティングはPG(視聴制限なしだが保護者が内容を検討するべき)なので本編前の予告だってPGであるべきです。にもかかわらず! オーストラリアのパースのとある映画館で「劇怖間違いなし」「今年1番の恐怖」と名高い『Hereditary』の予告編が流されてしまったんですって!

これを見にきたら↓

こんなの↓を見せられるなんて。

怖かったです」と地元ニュースウェブサイト「WA」に語ったのは『Hereditary』の予告編を見せられた親御さん。「子供用の作品でないことはすぐにわかりました。保護者は子供たちの目と耳を塞いで、映写技師にすぐに止めるように叫んでいました。」

事故が起こったのは4月25日のアンザックデーと呼ばれるオーストラリアの祝日で、映画館は家族づれで賑わう日。意図せず恐ろしい体験をしたある人は、保護者の中には「子供を引きずるようにして映画館を後にした」人もいたと話しています。

映画館側は事態を把握するや否やトレイラーを止め、謝罪の意味を込めて来場者に無料チケットを配布したそうです。

ところがこの無料チケットの有効期限は4月25日。つまりその日のうちに使ってしまわないとダメ。

「有効期限は1ヶ月と説明されました。しかし記されていた有効期限は4月25日だったのです。」

のちに映画館は、チケットに書かれている日付に関わらず2019年4月25日まで有効であると発表しましたけど。

大人でもホラー映画は苦手という人は少なくないので、子供たちはどんなに怖かったでしょう。そういえば、マレーシアで子供向けPG-13映画(視聴制限なしだが13歳未満の鑑賞については保護者の厳重な注意が必要)を見に行ったらこれまたホラー映画の『ライト/オフ』の予告編が流れて会場がパニックになったことがありました。『ライトオフ』のレーティングもPG-13なので、流すことに問題はないといえば、そうかもしれないんですが...本編との系統があまりにも違ったため受け入れられない人が多かったようです。

映画館は大画面の上に音もよく、良くも悪くも物語に集中できるような環境が整えられているため、間違ってホラーの予告が流されてしまったら大変。怖い思いをした子供達が、悪夢にうなされていないといいですね。



Matt Movak - Gizmodo[原文]
中川真知子