かなりの衝撃作だった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。この続きも気になりますが、さらに先の展開を示唆するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース、マーベル映画群)のフェーズ4について、マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギが明かしたヒントをご紹介します。
話の性質として『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のオチにも触れるネタバレな記事になっているので、まだ観てない人はすぐに映画館に行ってまず観てきてくださいね!
フェーズ4は、『アントマン&ワスプ』や『キャプテン・マーベル』、『アベンジャーズ4(タイトル未定)』といった、直近のフェーズ3作品が終わりを迎えたあとに始まるものです。作品としては『スパイダーマン2(タイトル未定)』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』が決まっていますが、それ以外はまだわかっていません。
サノスが全生命の半分を消滅させ、ヒーローたちも次々と消えてしまい、これからのMCUはどうなるんだ……というエンディングでしたが、本当にその後はどんな話になるのか。ケヴィン・ファイギはio9のインタビューに対し、このように語っています。
それぞれのキャラクターが個別のストーリーを持っていて、彼らがひとつのイベントで一堂に会したとき、そのイベントの影響を受けた形で個別のストーリーが続いていく、というこれまでの基本構造はコミックから着想を得たものでした。素晴らしい構造だと思うし、コミックでは数十年に渡って機能し、我々の映画でも10年ものあいだ機能してきました。
いいモデルだと思っていますが、だからといって必ずしもその形にこだわり続けるというわけではありません
思い返せばMCUの基本構造は常にこんな形でした。『アベンジャーズ』シリーズを中心に全体の物語が展開していて、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はまさに集大成のような作品でしたね。io9の記者はこれに続けて「では、フェーズ4では(アベンジャーズに)似たようなグループが登場するのか」と質問。するとファイギさんはこんなふうに回答しています。
そこは変化すると思います。全体の物語は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ブラック・パンサー』、『ドクター・ストレンジ』のように大きく広がり始めることでしょう。過去の展開を捨てるということはありませんが、コミックの世界には登場しながらも映画ではまだ描かれてこなかった新要素や新天地が登場し、それらがより前面に押し出されることになるでしょう
このインタビュー自体は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公開以前のものなので、『アベンジャーズ4』前後の展開に関してはまったく触れられていませんが、ともかくこれからも今までに近い構造で新しいものが語られていくという形なのでしょう。リブート的な展開は予定されていないようで一安心。
次回の『アベンジャーズ4』では、生き残ったヒーローたちがタイムストーンを使って時間を巻き戻して歴史を改変し、アベンジャーズ結成をなかったことに……みたいな、ハチャメチャなリセット展開にはならなさそうです。
ちなみに、フェーズ4は『スパイダーマン2(タイトル未定)』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』のほかにどんな作品が作られるかはまだ明らかになっていませんが、海外メディアやファンの間では『ブラックパンサー2』や『ドクター・ストレンジ2』、『キャプテン・マーベル2』あたりではないかと予想されています。
となるとやっぱり『アベンジャーズ4』では、ある程度のヒーローが復活を果たしながらも(少なくともスパイダーマンの復活はほぼ確定かな?)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での出来事を大きく引きずった形、まさに今までに近い構造のお話になる可能性が高そうですね。
2020年代のMCUが一体どうなるのかまったくわかりませんが、期待は高まるばかり。『アベンジャーズ4』で大好きなキャラがちゃんと全員復活してくれることを祈りつつ、まずは直近の『アントマン&ワスプ』を(こいつらも誰かが灰になっちゃうんだよなとか考えずに)楽しんでいきましょう!