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Googleが誰でもウェブブラウザ上で簡単にVRツアーを作成できる「Tour Creator」を発表


Googleは2018年5月9日からスタートしているGoogle I/O 2018の基調講演で、教育市場向けの新しいツール「Tour Creator」を発表しました。Tour Creatorはウェブブラウザで動作するツールで、自分で撮影した360度写真やGoogleストリートビューの画像を使って、誰でも簡単にVRを用いたナビゲーションや研修プログラムを作成することができるというものです。

Introducing Tour Creator
https://blog.google/topics/education/tour-creator-schools-vr/


Tour Creatorは既に一部の企業や学校で試用されています。例えば以下のムービーでは、ペンシルバニア州ランカスターの学校でTour Creatorを試験的に導入している様子を見ることができます。

Tour Creator- Show people your world - YouTube


ペンシルバニア州ランカスターの高校では、地元の農場・牧場を紹介する「VRツアー」をTour Creatorを用いて作成するというカリキュラムを行っています。


生徒がRICOH THETAを使って360度写真を撮影しています。


撮影した画像をPCに取り込み、ウェブブラウザ上で動作するTour CreatorでVRツアーを作成しているところ。


写真が用意できない場合は、Googleストリートビューの画像を利用することができます。Tour Creatorは専門的な技術を持っていなくても簡単にVRコンテンツを制作できるように設計されているとのこと。


Tour Creatorで作成されるVRツアーはただのスライドショーではなく、360度写真を用いたVR空間にナレーションやオーバーレイを挿入することで、よりインタラクティブなナビゲーションになるとのこと。例えば、牧場に並ぶトラクターに注目すると……


トラクターの拡大画像がポップアップします。


作成されたVRツアーは、Googleの3Dコンテンツポータル「Poly」で公開することができます。公開したVRツアーは学校のウェブサイトなどに埋め込むことも可能とのこと。


Polyに公開されたVRツアーはPCのウェブブラウザで見ることができます。


スマートフォンとCardboardを使うと、VRコンテンツとして体感できます。


なお、学校の他にも、Tour Creatorは企業の研修ナビゲーション作成や施設の案内にも使われているとのこと。例えば、航空会社のKLMオランダ航空は新入社員の教育用に、Tour Creatorを利用して飛行機の中を歩き回るVRツアーを作成していました。


Googleによると、Tour Creatorで作成したVRツアーを、GoogleのCardboard向けVR教材アプリのGoogle Expeditionsにインポートできる機能を2018年後半に追加する予定とのことです。

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in ネットサービス,   ウェブアプリ,   動画, Posted by log1i_yk

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