肌がペンタブがわりに…スマートウォッチを操作する「スキントラック」技術が新しい

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  • author 岡本玄介
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肌がペンタブがわりに…スマートウォッチを操作する「スキントラック」技術が新しい
Image: Future Interfaces Group/YouTube

スマートウォッチの操作が、一歩先をいきます。

「あのちっちゃい画面でチマチマ操作するのが面倒だった」と感じている方々に朗報です。カーネギーメロン大学のフューチャー・インターフェイセズ・グループ(FIG)が開発しているスキントラック技術が、今後スマートウォッチの使い方を進化させるかもしれません。

まずX軸とY軸の高周波の交流信号を読み取るセンサーをスマートウォッチのベルトに仕込んでおき、片方の手には送信機を備えた指輪を装着します。すると、腕や手の甲があたかもペンタブのようになり、アプリの選択/決定が楽にできるようになるのです。

Video: Future Interfaces Group/YouTube

センサーは肌に触れている状態と浮いている状態を識別します。実際に操作するときは、縦方向のスワイプでアプリの選択、横方向で決定が可能。それに画面のアイコンを肌にドラッグしたり、ゲーム『アングリーバード』で鳥を飛ばすために肌を使うのもアリです。

たとえば手の甲からダイアルするなら、指が浮いている状態で画面のカーソルが動き、タップでボタンをプッシュすることもできます。アプリの頭文字を肌に書けば、割り当てられたアプリを起動させることまで可能。「N」ならニュースで、「S」なら電話を鳴らさないサイレンス・モードに、それに「A」ならアドレス帳が立ちあがり、手の甲のスワイプで名前がスクロールしていくのです。

正確さは99%という素晴らしい数字。この研究は5月10日、サンノゼのヒューマン・コンピューター・インタラクション・インスティテュートで発表されるようです。消費者レベルに実用化されるとイイですね。


Image: YouTube
Source: YouTube via INVERSE, FUTURE INTERFACES GROUP, Human-Computer Interaction Institute

岡本玄介