水筒メーカーのサーモスがつくる、真空技術を駆使したBluetoothスピーカー

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水筒メーカーのサーモスがつくる、真空技術を駆使したBluetoothスピーカー
Image: VECLOS

よく見ると水筒っぽい?

水筒やマグカップでご存知のブランド、THERMOS(サーモス)。彼らが作る魔法瓶は、真空断熱によって温度がずっと保たれるというスゴいものですよね。

そんなサーモスが、独自の真空二重構造を活かす真空エンクロージャー技術を使い、ステンレス製のスピーカーを作りました。

このVECLOS デジタル オーディオ システム SSB-380Sは、高い剛性と優れたダンピング特性を発揮し、振動を効果的に減衰させたクリアなサウンドを実現しています。

公式サイトにはもっとテクニカルな説明もあります。

独自の金属加工技術によりエンクロージャーの厚みを限りなく薄く(最薄部で1mm 以下)したことで内部の容積を最大限に確保し、豊かな低域再生も可能としています

サーモスが主に手掛けているのはボディー。スピーカー部分は、専用開発された52mmのパイオニア製フルレンジスピーカーユニットが採用されています。

スピーカーの角度は、最大45度まで5度ずつ持ちあげることができます。専用設計のヘッドホンアンプも搭載されているので、音を外に漏らしたくないときにも、ハイレゾ音源のサウンドをヘッドホンで聞くことができます。それにBluetoothでスマートフォンやタブレット端末から音楽再生ができるようにもなっています。

基本的に音は空気の振動で伝わります。ですがこれだと、ケースが真空になっているので余計な振動やノイズが生まれず、音が真っ直ぐ前にしか出ないのです。それにスピーカーユニットの取りつけには、魔法びんの止水技術を応用して直接ねじこむ方式を採っているとのこと。

まさにサーモスだからこそ成しえた技術ですが、まさか水筒をスピーカーに応用しようだなんてコペルニクス的転回にもほどがありますね。

発売開始は5月25日(金)より、価格はオープンとなっています。


Image: VECLOS
Source: YouTube, 価格.com, VECLOS

岡本玄介