取材

「楽園追放」のモーション監督など3人のクリエイターが集まり新作VR ADVも発表されたトークイベント「今こそアドベンチャーゲームの未来を語ろう。」



物語を楽しむ事をメインとしたゲームジャンル「アドベンチャーゲーム」。そんなアドベンチャーゲームをとことん語るトークイベントがマチ★アソビ vol.20で行われました。イベントはVRノベル「FullDive novel」などを手掛けてきたMyDearestが開催し、アニメ映画「楽園追放 -Expelled From Paradise-」のモーション監督を務めた柏倉晴樹さん、「謎好き乙女シリーズ」で人気の小説家・瀬川コウさん、そしてスペシャルゲストとしてSteamなどで日本のビジュアルノベルを展開する「Sekai Project」の創設者Christopher Ling(クリス)さんが登壇。またイベントの最後には、登壇した3人とMyDearestによる新作VRアドベンチャーについて、世界最速の発表が行われました。

マチ★アソビ - 今こそアドベンチャーゲームの未来を語ろう。
http://www.machiasobi.com/events/novel.html

トークイベント「今こそアドベンチャーゲームの未来を語ろう。」はufotable CINEMAにて行われました。


会場にはアドベンチャーゲームのファンがこれでもかと集まり、立ち見すら入りきらないほど。


VR関係のイベントでは恒例となった声優の有野いくさんと、MyDearest代表の岸上健人さんが司会を務めます。


イベントには、ジャンルの異なる3人のクリエイターが登壇しました。左から「楽園追放 -Expelled From Paradise-」のモーション監督を務めた柏倉晴樹さん、小説家の瀬川コウさん、Sekai Projectの代表を務めるパブリッシャーのChristopher Lingさん。瀬川コウさんはトークイベントに参加することが初めての経験で、クリスさんは日本でのイベント自体が初めてとのこと。


Sekai Projectでは、日本のアドベンチャーゲームの英訳プロジェクトなどに取り組んでいます。

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最初の質問は、「アドベンチャーゲームで好きな作品は?」「影響を受けたor思い出の作品は?」ということで、登壇した方々のルーツや好みが語られました。


柏倉さんは「STEINS;GATE」の大ファンだという事で、舞台である秋葉原の近いところに引越しをしたほどとか。思い出深い作品として、セガサターンの「機動戦艦ナデシコ The blank of 3years」と回答。年齢が高めの観客から共感の声があがりました。


瀬川さんは「暁の護衛」や「グリザイアの果実」など、大学時代にとにかくアドベンチャーゲームにハマっていたとのこと。


クリスさんは2018年3月にリリースしたサスペンスビジュアルノベル「FATAL TWELVE」がとにかく面白いと紹介しつつ、日本のアドベンチャーゲームを翻訳して世界に出したいと思ったきっかけとなる作品に「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~」をあげ、ローカライズのためにプレイした時にボロボロ泣いてしまった思い出を語ってくれました。


次の質問は「アメリカなどでアドベンチャーゲーム(Visual Novel)ってどのくらい人気なんですか?」というもの。クリスさんいわく、アニメ・マンガ人気からビジュアルノベルへ流入してくるケースが多く見られ、Steamの存在がビジュアルノベルの人気の広がりをかなり助長しているとのこと。熱心なファンはどこにでもいるようで、「これを翻訳して欲しい」という要望がクリスさんのところにたくさん届くそうです。


観客からの質問タイムでは、「アドベンチャーゲームというジャンルの呼び方は正しいと思いますか」という難しい質問や、「イラストとシナリオのどちらに比重を置いてゲームを買うか?」というパーソナルな好みについての質問などが投げかけられ、3人の考えや好みを伺えました。


最後に「VRやARなどの新技術を用いたビジュアルノベルに興味はありますか?」という質問への回答として、スクリーンに謎めいたティザームービーが流れました。



その名も「東京クロノス」。VRコンテンツをつくるMyDearest、クリエイターの柏倉さん、瀬川さん、ディベロッパーのクリスさんが手を組んだVRミステリーADVとのことです。

はじまりますhttps://t.co/97z4UdglBp@tokyo_chronos#東京クロノス pic.twitter.com/81Zs7At1wI

— LAM⚡️東京クロノス (@ramdayo1122)


ディレクターを務めるのは柏倉さん。


プロデューサーを務めるのは、「ソードアート・オンライン」や「とある魔術の禁書目録」などを手がける有名編集者の三木一馬さん。


ミステリ作家である瀬川さんが脚本を務めます。


パブリッシャーはもちろんSekai Project


キャラクターデザインはイラストレーターのLAMさん。


LAMさんの独特の表現が光るキャララフも本邦初公開されました。こちらはまだマチ★アソビだけのお披露目とのことなので、気になるという人はこれから更新されていく情報を要チェックです。



2018年7月にロサンゼルスで行われるAnimeEXPO2018にて、クラウドファンディングを開始する予定とのこと。


マチ★アソビ期間中に公式Twitterをフォローするとステッカーをもらえるキャンペーンも実施していました。

VRでノベルゲーだとっ?!LAMさんのキャラめっちゃ素敵だしプレイ時にどう表現されるのか楽しみ…!! #マチアソビ #東京クロノス pic.twitter.com/yADSj3bH4C

— メモンヌ (@KokumaroZ)


イベントの最後に記念撮影を行いました。

トークショー立ち見もでるほどの大盛況でした!!!

同時に東京クロノスの新情報も解禁しました。追ってWebでも公開していきます!#東京クロノス#マチアソビ pic.twitter.com/0TvM3vpO5x

— 【公式】東京クロノス (@tokyo_chronos)


「東京クロノス」ティザーサイトでは、ティザームービーを見ることができます。

東京クロノス


細かい情報や制作については、開発ブログで確認できます。

世界でヒットする日本発VR作品をつくる|東京クロノス開発ブログ|note
https://note.mu/tokyo_chronos/n/n708569717e04

また、開発の進み具合の報告や、さまざまなプレゼントキャンペーンも行う予定とのことなので、公式Twitterアカウントも要チェックです。

【ついにティザーサイト解禁!】
VRミステリーアドベンチャー
「東京クロノス」
マチアソビにてティザーサイト&
制作スタッフを公開!https://t.co/Cdx9ylL3CG#東京クロノス#マチアソビ

— 【公式】東京クロノス (@tokyo_chronos)


国内向けのクラウドファンディングが2018年7月10日より開始されることが発表されました。もともと海外でのプロモーション優先で考えていたものの、想像以上に話題になったことから日本でもガッツリイベント等を行うことにしたとのことです。


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in 取材,   ゲーム, Posted by log1e_dh

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