2020年7月に出発!
惑星探査機というと、これまでは車輪がついて地表を練り歩くものでした。ですがこれからは、空飛ぶ相棒が一緒になりそうです。
それが、NASAが開発中のマーズ・ヘリコプター。これだと地表で撮った写真だけに留まらず、地上から見下ろした航空写真を撮影することができます。そして探査機は、それらのデータを受信する役目も担うのです。
ではマーズ・ヘリコプターが飛ぶイメージ映像をご覧ください。
イマドキのドローンに見られるクワッドコプター(4枚プロペラ)ではなく、2枚の二重反転式ローターなんですね。これはラジコンへリで多く採用されている形式で、自立安定性に優れています。
マーズ・ヘリコプターはNASAから遠隔操作するみたいです。大気が薄い火星なので、はるか遠く離れた地球から操るなんて勝手が違いそうですが……どこまで飛ばせるんでしょうかね?
ソフトボール大の機体を持つマーズ・ヘリコプター。重さはたった1.8kgほどで、羽の回転数は地球のヘリコプターの10倍にあたる3,000 rpm。JPLのミミ・アウンさんによると、これは火星の大気が地球の1%ほどなので、地球でいうと地上約30km上空と同じくらいの条件だからとのこと。
ヘリは探査機に積まれて地上に降り立ってから、充電が完了すると飛べるようになります。これで火星に存在しているかもしれない生命や、エイリアンの痕跡などを見つけられるかもしれません。