ボストン・ダイナミクスのロボ犬「SpotMini」が2019年より販売開始

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ボストン・ダイナミクスのロボ犬「SpotMini」が2019年より販売開始
Image: Dave Kotinsky/Getty Images Entertainment/ゲッティ イメージズ

アーム付きで売られるでしょうかね。

イジワル人間にジャマされたり、ドアを開けて別のロボットをエスコートする、四足歩行の犬型ロボ「SpotMini」。AmazonのCEOジェフ・ベゾスともお散歩していたことで、ちょっとした話題になりました。

このたび、カリフォルニア大学バークリー校でTechCrunchが開催した「TCセッションズ:ロボティックス」というイベントにて、製造元のBoston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の創業者マーク・レイバート氏が、SpotMiniを販売することを発表しました。すでに準備段階に入っており、来年から市場に出回るようになります。

コレはそのイベントでお披露目された時の様子です。

Video: TechCrunch/YouTube

名前の通りですが、SpotMiniは大型ロボット「Spot」のミニ版。高さはおよそ91cmで重さは約30kgというライト級。頭から生えるアームは13kgの重量を持ち上げることができます。そして17の関節を持ち、1度の充電で90分間の活動が可能。加えて3Dヴィジョン・システムで歩いたエリアを記憶し、さらに障害物の有無をリアルタイムで確認しながら歩くことができます。

最初の販売は、契約した工場で100台のみを生産します。あとあと更なる大量生産を目指しますが、まだお値段は決まっていないようです。とりあえず現行のプロトタイプは、以前のものより1/10のコストで製造ができるようになっています。それでもお安い買い物にはならないでしょうね。特に最初は100台しか作られませんし?

たとえばソニーのaiboはおよそ約20万円しますが、あの大きさの犬型ロボットなら1000円くらいの玩具だってあるでしょう。でも技術と歴史とネームバリューから、購買層はマニアックなファンと富裕層がメインであると思われます。おそらく「SpotMini」も、そういう層が買うでしょうし、値段設定も「あーなるほど、やっぱそうだよね」という価格帯になるんじゃないでしょうか。

ということで2019年より。まずは愛らしい「SpotMini」から一般家庭に浸透し、次第に「Atlas」なども社会に溶け込み、あとはスカイネットから人類滅亡の命令が送られるのです。世界が映画『ターミネーター』の未来になる日は刻々と近づいていますね。楽しみにしておきましょう。


Image: Dave Kotinsky/Getty Images Entertainment/ゲッティ イメージズ
Source: TechCrunch, YouTube
AJ Dellinger - Gizmodo US[原文

岡本玄介