インドの詐欺師親子がトンデモ科学で逮捕。「この銅板、雷に打たれてからお米を引き寄せるようになったんですよ…」

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  • author 岡本玄介
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インドの詐欺師親子がトンデモ科学で逮捕。「この銅板、雷に打たれてからお米を引き寄せるようになったんですよ…」
Image: Bhishma Singh/Twitter

こりゃ凄い。ホカホカご飯が銅板に吸い寄せられていくじゃないか。

インドで詐欺行為を働いている詐欺師のMohan Brar親子。彼らの名前はVirenderとNitinといいます。

彼らはかつて、キングコブラの頭から採取して生成した(※微グロ注意)、「Naagmani」という謎の油を売りさばいており、すでに一度お縄頂戴に。

彼らの最新の詐欺は「ライス・プラー」という、雷に打たれた希少な銅板がお米を引き寄せるインチキ科学を用いています。The Telegraphによりますと、ふたりは銅板のことを「NASAが何億円もかけて開発しようとしていた物体で、実験の結果これが有用だと証明された」と吹聴していたそうな。

実はこれ、砂鉄と一緒にお米を炊くことで、銅板を覆っている磁石にくっつくよう細工されているんです。そんな、手の込んだトリックで人々を騙していたのだそう。

ですが、詐欺をするにもまず準備資金が必要。彼らは「科学者に着させる放射線防護服と実験費用」という名目で、投資家にお金を用意させました。そして海外オークション・サイトebayで購入したのは、150ドル(約1万6000円)のギンギラギンな防護服

逮捕された時に、親子はこの服を着させられています。

うわぁ…なかなかの羞恥プレイですね。

Sky Newsによると、彼らは防衛研究開発機構の職員だと偽るふたりの警備員を従え、高級車を乗り回して各地を旅していたとのこと。このようなパフォーマンスもあって、投資家のひとりは約2300万円も払ってしまいます。

ですが「天気が悪く実験が遅れている」と報告を延ばされていた投資家が疑惑を募らせ、デリー警察に被害を報告したことで詐欺が発覚したのでした。ちなみに被害に遭った投資家は、全体で30人ほどになるそうな。総額は果たしておいくらなんでしょ。

いやホント、インド人もビックリな事件でした。


Image: Twitter
Source: YouTube, Twitter via The Telegraph, Sky News

Jennings Brown - Gizmodo US[原文
岡本玄介