「電子音楽=無機質」な時代は終わるかも。
今やレコーディングをするのにもわざわざスタジオ収録をしないなんてこともざらにありますよね。"DTM(DeskTopMusic)"なんて言葉をよく聞きますが、これはパソコンと音楽制作ソフト(DAW)を使用した音楽制作のことを言います。その名の通り、パソコンさえあれば自宅の机の上で音楽を作ることができるのです。
通常、MIDIコントローラーと言われる外部入力機器をパソコンと繋ぎ、DAWと連携させることで、ソフトシンセなどのソフトウェア音源を楽器のように操作することができます。この方法だとハードの楽器を購入するコストがかからない反面、楽器の持つ繊細な表現をすることは困難でした。ところがリング型のMIDIコントローラー「Neova」の登場で、全く新しい表現が可能になりました。
9種類のセンサーが埋め込まれたリングを指にはめ、あらかじめ設定されたジェスチャーをすることで音源にビブラートやベンドなどの効果を与えることができるのです。
ほとんどのDAWに対応しているため、通常のMIDIコントローラーと同じように設定が可能。「Plume」というソフトシンセも付属されていて、ジェスチャーと連動した200のサウンドを操作することもできちゃいます。
手のジェスチャーを使ってその場で音に表現を与えられるので、ライブパフォーマンスの面でも、今まで以上に感覚的な演奏ができそうです。ソフトを操作するためのコントローラーというより、ギターのエフェクターのように、楽器そのものに効果を与える、みたいな感覚でしょうか。
当初はキーボード奏者のために考えられたNeovaですが、現在どんな楽器にも合うような動きを開発中とのこと。DTMと楽器のいいとこ取りができちゃうNeova、私もちょっと欲しくなってしまいました。
Image: YouTube
Source: YouTube,KICKSTARTER
(岩沢みどり)