情報収集といえば、本やウェブの記事など、「文字(テキスト)」から取るという人が多いのではないでしょうか。

しかし、仕事が忙しくてなかなか読む時間が取れない、という人もいるでしょう。

筆者もそうだったのですが、最近は「音声」で情報をインプットするようにしたことで、 ウェブ記事の積ん読問題が改善されました。「何かをしながら」でも聴くことができるので、わざわざ時間を作る必要はありません。テキストを中心にしていた頃よりも、入ってくる情報量は増えたと感じています。

この記事では筆者が音声での情報収集に使用しているサービスと、インプットを音声メインにしたことで感じたメリット・デメリットをご紹介します。

3つのツールを用途に応じて使い分ける

音声からのインプットで使用しているのは、音声配信サービスの「Voicy」、お気に入りのページを保存しておけるサービス「Pocket」、そしてポッドキャストです。

Voicyではニュースとフォローしている配信者の番組、Pocketではテキスト記事の読み上げ、ポッドキャストでは語学の番組を聴いています。

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Screenshot: マツモトユウキ via Pocket

Pocketでは記事を音声に変換して聴くことができます。保存した記事を消化しきれていない人にオススメです。

自分で選択していない情報も耳から入ってくる

本や記事では、自分が興味のあるカテゴリーのものを読むことが多いと思います。

音声からの情報収集をしばらく続けて、もっともメリットを感じたのは、普段は自分から選ばないような情報が耳に入ってくることです。Voicyでニュース系の番組を聴いているときに特に感じているのですが、自分が拾いきれなかったトピックが流れることが多々あります。

また、「ながら」で聴くことができるので、インプットの総量は多くなったと感じています。たとえば、通勤・通学の時間です。総務省が発表した社会生活基本調査の結果によると、平成28年度の1日あたりの通勤・通学の平均時間は1時間19分。この時間を情報収集に使えば、必然的にインプットの量は多くなるでしょう。読書やスマホで記事を読むことも可能ですが、満員電車だと煩わしいですよね。

筆者も通勤時間のほか、ジムに向かっている間やワークアウト中等に新しく更新された番組を聞いています。目的地に向かうだけだった時間を、情報収集や勉強に充てることが可能になりました。また、家では音楽を聴くことが多かったのですが、最近では他の音声コンテンツを聞くようになり、家でくつろいでいるときにもインプットが捗るようになりました。

意識して聞かないと右から左に流れるだけ

しかし、「ながら」でできるということがデメリットになることも。

効率よくインプットできていると思いきや聞くことに集中できておらず、情報が右から左に流れてしまっていることもありました。それに関しては、聴きながら大事だと思ったことをスマホで都度メモすることで対処していこうと考えています。

また、音声では最後まで聞かないと結論が分からないことが多いので、時間がかかりすぎるということも感じています。テキストであれば自分のペースで読む時間をコントロールしたり、ポイントだけピックアップして読んだりもできますが、音声だとそれは難しそうです。

場所や使える時間に応じて、バランスよく音声とテキストを使い分けることで、より効率的に情報をインプットすることができるのではないかと思います。


Screenshot: マツモトユウキ via Pocket

Image: Halfpoint/shutterstock

Source: Voicy, Pocket, 平成 28 年社会生活基本調査(総務省統計局)